ゴエモンインパクト
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ゴエモンインパクトは『がんばれゴエモン』シリーズに登場する巨大からくり人形。『がんばれゴエモン2~奇天烈将軍マッギネス~』で初登場して以来ずっと登場している。物知り爺さんが短期間で造り、ほら貝を吹くことで呼び出せる。アニメがんばれゴエモンでは通常は人形サイズで、ほら貝を吹くことで巨大化する。
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[編集] 略歴
ゴエモンそっくり(爺さん談)で大型で大味(ただし、ゴエモンは当初自分がデザインである事は気付いていなかった)。そのせいで戦闘中や行動中に油(インパクトの体力)が1つずつ減り、しかも油をチャージするのに時間がかかってしまうという欠点がある。この欠点は、『がんばれゴエモン3~獅子重禄兵衛のからくり卍固め~』に改善された。
初登場の『奇天烈将軍マッギネス』では最後にマッギネスに奪われてしまい、ラストボスとしてゴエモン達の前に立ちはだかる。その結果インパクトが壊れてしまったので、『獅子重禄兵衛のからくり卍固め』では新たにインパクトが造られていた。その際にほら貝も新造または改造されたのか、新インパクトを呼ぶために、新たにほら貝を入手せねばならない。ちなみに旧インパクトの残骸(頭部)は、ほろほろ寺の奥から物知り爺さんの忍者屋敷へと繋がるワープ装置となっている。新インパクトにはタイムマシン機能が内蔵され、物知り爺さんを救出するべく未来へと向かったが、今度は獅子重禄兵衛にほら貝を奪われてしまう。獅子重禄兵衛がほら貝を吹いた結果、この時代に保管されていたインパクトが現れ、ゴエモンインパクトVSゴエモンインパクトという最終決戦になる。
『がんばれゴエモン~きらきら道中僕がダンサーになった理由~』では惑星インパクトの住人、つまり宇宙人であることが明かされた。これ以降ゴエモンインパクトは自意識を持つようになり、自らの考えで動き、喋るようになった。しかし、『獅子重禄兵衛のからくり卍固め』に登場した未来世界のインパクトには自意識が感じられなかった。なんらかの理由が自意識が無くなってしまったのか、『奇天烈将軍マッギネス』と『獅子重禄兵衛のからくり卍固め』に登場したゴエモンインパクトは物知り爺さんが造ったレプリカであったのかもしれない。ちなみにコミックボンボンに掲載されていた帯ひろ志の漫画では、ゴエモンインパクトはかつて惑星インパクトの住人が造った人型兵器であったが、地球に漂着・放置されていたことで記憶回路に異常が発生し、自らを人間だと認識するようになった。また、物知り爺さんがゴエモンインパクトを発見し、それを自らが造ったものだと発表したということになっている。
『がんばれゴエモン~でろでろ道中 オバケてんこ盛り~』では変形可能になり、『がんばれゴエモン~来るなら恋!~』では、エビス丸インパクト、サスケインパクト、ヤエインパクトの3機と合体し、パワーアップする機能までがついた。宇宙人という設定がどうなったかは不明。
今ではダンサーとして成功している。
[編集] 武器
- キセル
- 巨大キセル。ゴエモンが使用するものと同型。
- 鎖が仕込まれており、巨大ボスとの戦闘では敵に引っ掛けて引き寄せるのに使う。
- 大江戸天狗り返し(DS)でボムもそなわってることが分かった。
[編集] 機能
- 高速移動
- 足の付いているローラースケートで建物などを壊して油と小判を稼ぐ。
- 走っているときこけたり落ちたりするとインパクトがバラバラになる。
- そのあとは油が激減するが元に戻る。
- なお、ネオ桃山でもこのステージがあるが、小判以外はボス戦まで正確な油の量を確認できない。
- 「がんばれゴエモン3」ではこのターボ機能が壊れたため、徒歩での移動となり非常に遅かった。
- ほら貝を吹くと来る
- 必ずと言っていいほど来る。仕事中でも来ることがある(ネオ桃山を参照)。
- 変形
- でろでろ道中オバケてんこ盛りで見せた変形。ジェット機型になって飛んでくる。
- リモコン操作
- DS版がんばれゴエモンで使用されている機能。DSの機能を生かして作られた。その代わりにゴエモンがインパクトに乗り込まずに外で遠隔操作することになった。だが、電波が届かないときや全体攻撃のときリモコンを落としてしまうとインパクトが動かなくなってその間に敵にやられる。
[編集] 技
[編集] 現在の技
- 右ストレート
- 右手から繰り出されるパンチ。突き出している時間が長く、威力が強い。
- SFC版では相手を遠くに飛ばせ、N64版ではダウンさせることができる。
- 左ジャブ
- 左手から繰り出されるパンチ。突き出している時間が短いので、連射が利き、威力は弱い。
- SFC版では2連発敵に当てることが可能でN64版では3連発当てることが出来る。
- ハナ小判(小判マシンガン、小判バルカン砲)
- 鼻の穴から小判を発射する。見た目があまり良くない。
- 防御
- 手で顔を覆って防御体制をとる。片手防御、両手防御の2種類がある。
- 片手防御は飛び道具や弱い攻撃はダメージを受けずに防げるが、強い打撃にははじかれてしまう。
- 両手防御は全ての攻撃を防げるが、完全にダメージを受けないわけではない。
- ぼよよんキック
- 足で空に向かって蹴り上げる。そのときに「ぼよよん」という音がする。
- Gキック
- 基本的にはぼよよんキックと同じ。
- 百烈パンチ
- 両手から無数のパンチを繰り出す。はずれると隙が出来てしまうが、途中から当たれば当たったなりのダメージは与えられる。
- 昔はパンチゲージがフルじゃないと使えなかった。
- でろでろ道中、東海道中では途中で当たっても完全ヒットになる。
- 連拳コンボ
- ジャブ、ジャブ、ストレートの順番でパンチを放つ。
- 「がんばれゴエモン2」の時からある基本テクニック。
- 連脚コンボ(デリシャスアタック)
- ジャブ、ジャブ、ジャブ、最後にキックを入れる。
- んが砲
- インパクト最大級の技。なんらかの攻撃をしていくうちにんがゲージがフルになり、口から極太のレーザーを放射する。放つときは一時無敵になる。
- メガんが砲
- 体力が少ないとき、より複雑なコマンドで出せる強化版んが砲。(ただし見た目はんが砲と変わらない(でろでろ道中では色でわかる))
- 百烈天空キック
- 百烈パンチのあとに出るキック。百烈パンチ中にコマンドを入力しないと出ない。
- チェーンキセル
- 敵に引っ掛けて引き寄せる。ただし、はずれると隙が大幅に出来てしまう。
- バトンパス
- チェーンキセルがなくなった代わりに出てきた。でろでろ道中のみ使用可能でミスインパクトとコックピット視点とフィールド視点を切り替えるときに使う。パスし損ねるとまた放ちなおさなければならない。バトンパスすると敵の攻撃をキャンセルすることが出来る。
[編集] 過去の技
- キセルボム
- インパクト元最大級の技。キセルからボムを発射すると敵が何処にいようが必ずヒットし、爆発で大ダメージを与える。超近距離戦になると全く当たらなくなる。
- 激烈アッパー
- パンチゲージがフルのときに出せる。
- ぐりぐりパンチ
- 突き出しているときに円を描く左パンチ。
- キセルバリアー
- キセルを使ってシールドを張る防御技。
- 口からレーザー攻撃
- 小判ゲージがフルのときに出せる技。
- スーパーボムラッシュ
- 油50以下、キセルボムが残っている状態で発動できる隠し技。ただし、コマンドが難しい。
[編集] アニメオリジナルの技
- 百烈キック
- 百烈パンチのキックヴァージョン。相手に向かって無数の蹴りを繰り出す。
- 百烈タックル
- 所謂ショルダータックル。
- サイバーキセルブーメラン
- いつもインパクトが使っているキセルを使用するのでなく、普通のキセルをブーメランの様に扱って相手を真っ二つにする技。
- キセルスウィング
- キセルをゴルフクラブのように扱って相手を空に飛ばす技。
- キセルシールド
- キセルを回転させ身を守る防御技。ヤエの剣シールドと似ている。
- インパクトバズーカ
- キセルを変形させて自分の肩につけてバズーカ型にし、相手を攻撃する武器。
- キセルボム
- ゲームではキセルからボムを発射するが、アニメではキセルそのものがボムになっている。これを敵に投げつけて攻撃する。
- キセルボム乱れ撃ち
- 胸の部分からキセルボムを何発も発射する技。
[編集] リモコン操作での技
- 右パンチ
- 右からくりだすストレートパンチ。
- 左パンチ
- 左からくりだすアッパー(最高2連撃)。タイサンバDSでは球を跳ね返すことが出来た。
- ハナ小判
- 現在の技の項目を参照。
- 右移動、左移動
- インパクトが右を向いているとき右移動をタッチすると前進。左移動をタッチすると後進になる。2回連続で押すと走ったり(天狗岩戦のみでダイチャンコ戦以降では一回押しただけで走る)、バックステップをする。
- 自爆ボタン
- インパクトの攻撃力を少しあげる。24秒以内にRとLを連打して解除しないと強制的に負けとなる。
- ガード
- 敵の攻撃によるダメージを4分の1に軽減する。
- つかむ
- 相手が気絶しているときに使う。つかんだ後殴るか投げるか吸うか頭突きのどれかを押す。
- 必殺
- 下の必殺ゲージがたまると使える。1つめがたまると百烈パンチ(24連撃730痛)。2つめがたまるとんが砲(最高14連撃1260痛、最低9連撃810痛)。3つめがたまるとキセルボム(最高2連撃1300痛、最低800痛)になる。んが砲は連打をするとヒット数が増えることもある。百列パンチは天狗岩戦のみ連打すると増える。
- パンチのコンボ
- 右パンチを最初にパンチを繋げていくコンボ(最高5連撃最低3連撃)。種類は右右右(右パンチを三回出す)、右左右(一番攻撃力が強いコンボ。最後の右パンチは回転してもう一発パンチを食らわす。うまくいけば2回合計5連続当たる)、右左左(相手がガードをしていればつかむことができる)、右右左(一番攻撃力が弱いコンボ。最後にアッパーを出す)とある。つかんだときは右左(左を最初に出すと右が出せない。右を出したあと、左を連打しないと出ないことがある)を押すと大ダメージを与える(2連撃)。
- つかんだときの技
- 敵をつかんだときリモコンに表示されている絵が変化する。右移動、左移動のところは投げ(インパクトが右を向いているときは右移動がパワーボムで左移動がバックドロップ)になり、必殺のところが吸い付きになる(必殺ゲージを奪える。ただし、頭が後ろ向きのときは吸収はしないがダメージは与える)。ガードは頭突きになる。
[編集] コックピットの見方
コックピットは主に敵(ボス)、油(インパクトの体力)、金(ハナ小判残金)、んがゲージ(満たすと「んが砲」が撃てる)、標準カーソル(パンチや小判を出す位置)で成っている。
ゴエモンシリーズのゲームによってコックピットのデザインが変わるが、んがゲージ以外の位置は変わっていない。
基本的に上の方が敵の耐久力で、下がインパクトの所持金、耐久力となっている。
インパクトの標準体力は500(初登場は300)で基本所持金は200両(初登場は100両)となっていて、ボスの基本耐久力は2000(初登場は300)とされている。
だが、でろでろ道中ではそれ以上の3000や最高6666という耐久力が存在した。
[編集] その他
NINTENDO64の『がんばれゴエモン~でろでろ道中 オバケてんこ盛り~』で新型インパクトが登場。 だが、性能と機能はゴエモンインパクトと変わらない。 しかもおみっちゃんそっくり(爺さん談)だが、おみっちゃん自身は認めたくないらしい。 プレイステーションの『がんばれゴエモン~来るなら恋! 綾繁一家の黒い影~』にはエビス丸、サスケ、ヤエのインパクトが登場している。また、『がんばれゴエモン~宇宙海賊アコギング』では、大気圏を離脱するための特殊装備としてサスケ型の追加ユニット(背中にサスケの頭が付き、くないが翼となる)を搭載。この時はサスケ自身も(頭だけだが)インパクトのコクピットに組み込まれていた。
[編集] 関連項目
がんばれゴエモン シリーズ | |
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AC・FC・MSX: | Mr.五右衛門 - からくり道中 - ゴエモン2 - 外伝 - 外伝2 |
SFC: | ゆき姫救出絵巻 - 奇天烈将軍マッギネス - 獅子重禄兵衛のからくり卍固め きらきら道中 - それいけエビス丸 |
PS: | 宇宙海賊アコギング - 綾繁一家の黒い影 - 大江戸大回転 |
N64: | ネオ桃山幕府のおどり - でろでろ道中 - もののけ双六 |
GB・GBA・DS: | さらわれたエビス丸 - 黒船党の謎 - 天狗党の逆襲 - 飛び出せ鍋奉行! 星空士ダイナマイッツ - 大江戸天狗り返しの巻 - ゆき姫とマッギネス |
派生系: | 冒険時代活劇 - 新世代襲名! - ニューエイジ出動! |
その他: | テレビアニメ版 - ゴエモンインパクト |