コーディー (ファイナルファイト)
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コーディー プロフィール
- (FF)182cm
- (ZERO3)185cm
- 体重:
- (FF)85kg
- (ZERO3)80kg
- スリーサイズ: B139 W86 H97
- 血液型: O型
- 好きなもの:
- 嫌いなもの: ハガーの説教
- 特技: ナイフの扱い
- 関連キャラクター: ガイ、ハガー
コーディー(Cody)は、カプコンのアクションゲーム『ファイナルファイト』シリーズ、および対戦型格闘ゲーム『ストリートファイターZERO3』に登場するキャラクター。
目次 |
[編集] キャラクターの設定
[編集] ファイナルファイト
マーシャルアーツの使い手で、ナイフ捌きの名手。厚さ50cmのコンクリートをぶち破るほどの腕力を持つ。恋人のジェシカをさらわれ、犯罪組織のマッドギアを倒すために立ち上がる。
エンディングでは、無事救出したジェシカに「俺は普通には生きられない男だ。それでもいいなら来い」と語りかけたが、それは皮肉にも後に現実となってしまうことになる。
[編集] ストリートファイターZERO3
マッドギアを倒してメトロシティに平和が訪れたが、元々戦いの中を生きてきたコーディーに平和な日々など馴染めず、ケンカに明け暮れた末、傷害罪で投獄されてしまう。恋人であったジェシカも、そんなコーディーに愛想を尽かして彼の元から去っていった。
戦いを抜きにしては生きられない彼は、牢の壁を壊してストリートファイトをし、気が向いたら牢に戻るという生活を繰り返していたが、それでも満足のいかないコーディーは、より強者と戦う為に旅立つ。
以前は正義を強く打ち出した設定だったが、今作では一度「英雄」として頂点を極めた者の空しさを表現するためか、一転してヒール的&皮肉屋な言動が目立ち、ステージ間の勝ちセリフもそれに準じている。その変化は、かつて共に戦ったガイですら、驚いているほどである。
ファイナルファイトシリーズからの参戦であるガイ、ソドム、ロレント、以前のストリートファイターからの参戦である、リュウ、ケン、ダルシムなど、ZEROシリーズに出演しているキャラは、基本的に参戦元の性格・特徴を色濃く受け継いだものである。しかし、コーディーは―――ほとんど唯一といっていいほど、言動や服装が大きく変化した(特に言動関連)形で参戦したため、初見時に、ファイナルファイト時代を知る者を中心に、驚きをもって迎えられた。
[編集] ファイナルファイトリベンジ
倒したはずのマッドギアが復活、再び戦う事となる。日本版のEDでは無実の罪でエディ・Eに逮捕・投獄されるという、『ZERO3』に繋がる結末が描かれた。また、ポイズンがコーディーにホレていたという描写がある。
[編集] ファイナルファイト ストリートワイズ
弟の「カイル・トラバース」が主人公となっており、本作ではコーディーは囚われの身であるらしい。
[編集] その他
『ストリートファイターZERO2』では、ガイのステージの背景にジェシカと共に登場。女性キャラが近くに来ると見とれてしまい、隣にいるジェシカに殴られる場面がある。
GBAで発売された『ファイナルファイトONE』は基本的に「ファイナルファイト」の移植版であるが、隠しキャラとしてZERO3版のコーディーが登場する。ストーリーも専用のものが用意されており、1989年のメトロシティに彼がタイムスリップしたという設定になっている。ステージが進むにつれコーディーの内面が変化していく描写があるが、エンディングは通常のものと全く同じになっており、その後のコーディーがどうなったのかについては描かれていない。なお、このバージョンのコーディーは攻撃力が異常に高く、体力の高いアンドレをコンボ1セットで倒すほどになっている。
『ファイナルファイト』の主人公であるにもかかわらず、プレイヤーキャラクター3人の中ではこれと言った特徴がないためか他の二人に比べて後の作品への登場機会が少ない。『NAMCO x CAPCOM』でも、3人のうちコーディーのみが欠場することとなった。
[編集] キャラクターの特徴
『ファイナルファイト』ではガイやハガーの中間に当たる、バランスの取れたタイプである。また彼だけがナイフを接近戦用の武器として使うことが出来る(他の二人では投げることしか出来ない)。連続技は「ジャブ→ジャブ→ボディブロー→アッパーカット」の順に出るが、ボディブローを振り向いて出してわざと空振りさせることで連続技を途中で止め、すぐさま最初のジャブを敵に向かって出すことで、一切の反撃を許さずに倒すことができる(パンチはめ。なお、ガイでもこのテクニックは可能)。
『ZERO3』でも彼が戦う場合のみステージの中央にナイフが落ちており、専用のコマンドで拾い使うことが出来る。この状態では通常技のパンチがナイフでの攻撃に変わり、これは必殺技同様削りダメージを与えられる。ナイフはコーディー同士の対戦の場合でも一本しか出ない。またV-ISMを選択したときのみ、相手の攻撃の一部を自動で避けるという特徴が付くが、その一方でガードゲージが極端に短く、一旦守勢に回るともろい面がある。
通常技は対空性能が非常に強いものが多く、立ち強P、しゃがみ強P、立ち強Kは、通常攻撃ながら飛び込みを一方的に落とせるほど高性能でダメージも高い。また、空中投げ、ジャンプ中・強K攻撃も有用で、対地・空対空の性能に優れる。ジャンプ攻撃からコンボもつなげやすい事も加え、飛び込みからの相手を近づけさせずにペースを握り、逆に飛び込みからのコンボで壁際に押し込んで固めていく戦法が有効。しかし、飛び道具の発生が遅く無敵技をもたないため、地上戦に徹されると分が悪い。特に中近距離戦が得意なキャラに(コーディーのリーチ外から)細かく迎撃されると、流れがつかめないままやられる傾向がある。
[編集] 必殺技
- バッドストーン
- 足元から石を拾って投げ、弧を描いて飛んでいく。コマンド入力してからボタンを離すタイミングで時間差をつけられる。弱だと目の前に、強だと画面端まで、中だとその中間距離に落ちる。石は通常技で消すことが可能。基本的に出が遅く、当たってもダウンしないので遠距離での牽制が主な用途。弱中強で距離と軌道を、ボタンを離すタイミングで発動時間を自由に変えられるため、接近戦を狙う相手をよせつけない目的での牽制用としては抜群の性能を持つ。
- ナイフを持っている状態でこの技のコマンドを入力すると、ナイフを投げる。ナイフはファイナルファイト同様真横に飛んで行く。
- フェイクスルー
- 石(またはナイフ)を投げると見せかけるフェイント技。
- クリミナルアッパー
- アッパーカットで目の前に竜巻を起こす技。ほとんど通常技からの連続技専用。当てた相手は垂直に浮く。任意に追い討ちを狙える状態に持っていけるため、コーディーの攻めの要。
- ラフィアンキック
- 滑りながら蹴りを繰り出す突進技。弱で下段、中で中段、強で上段の蹴りが出、ヒットさせるとダウンを奪うことができる。強は当てると相手を浮かせて追撃できるが、当たり判定が厳しくハイリスクであまり使い道がない。弱と中は中間距離での刺しあいでは不利なコーディーの局面打開に使える奇襲技となる。隙がやや大きく、相手にめり込むようにガードさせてしまうと手痛い反撃を受けることになる。
- バッドスプレー
- ダウンさせられるタイミングで出す技で、砂を相手に投げつける。
- ナイフ拾い
- 文字通りナイフを拾うだけの動作で攻撃力はない。そのままだとナイフを弄ぶ動作が入って大きな隙があるが、何らかの技を出すことでキャンセル可能。
[編集] スーパーコンボ
- ファイナルデストラクション
- 踏み込みながらジャブを当て、決まるとさらにジャブの連打からパンチの連撃を喰らわせる。威力は高いが、最初のジャブがガードされるか空振りするとその時点で終了の上、大きな隙ができてしまう。相手がしゃがみ状態だと空振りしてしまうのも難点。一応、立ち・しゃがみの強パンチをキャンセルすれば、連続技にはなる(相手が立ち状態限定)。
- ジャブの連打は何度も振り返りながら行う。これは『ファイナルファイト』の「パンチはめ」を再現したものである。Z-ISMでは見た目上の再現であり動作は自動。
- X-ISMでは全く性能が異なり、一定時間全ての技のアクションが『ファイナルファイト』と同じになる。それ以外の技が出せなくなるうえにガードもできない。コンボ1セットを決めるとその時点でこの状態は終了するため、大きなダメージを与えるにはやはり「パンチはめ」をする必要があるが、こちらではパンチ・振り返る動作双方を全て手動で行うことになる。ただし、振り返った際に空振りする必要がない点が『ファイナルファイト』とは異なる。
- ナイフを持っている時に出すと、ナイフを手放してしまう。
- 押し込まれると弱いコーディの数少ない無敵時間のある技。攻撃用だけではなく、壁際からの脱出になくてはならない技でもある。
- デッドエンドアイロニー
- 前進しながら連続して蹴りを繰り出す。各種ラフィアンキックや特殊技のソバットの動作も含まれるが、こちらは相手がしゃがみ状態でも繋ぐことができる。ナイフを持ったまま出すことが可能。(レベル2以上であれば)こちらの方がコンボに組み込みやすく実用的。