ケモホモ
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ケモホモとはケモノ属性を持つ男性(雄)キャラクター同士による性愛に対する嗜好。ケモノ趣味を持つもの(ファーバート)のうち同性愛者の占める割合は明らかに有意に多く、半数を越すとすら言われる。 ケモショタが萌えの対象に男女を選ばない傾向であるのに対し、マッチョ系や太め系など実際のゲイの嗜好パターンが再現されていることが多いため、この趣味に走るものは実際の同性愛(ゲイ)や両性愛(バイ)の男性が非常に多いと考えられる。ただし、女性やノンケの男が現実の自分と切り離してやおい的に楽しむ事もあるため必ずそうだと断言できる訳ではない。
ゲイは趣味の合う仲間を求めてウェブ上に多様なコミュニティーを作る事が非常によくあるが、ケモホモにおいてもそれは例外ではない。そのコミュニティーの構成員達は他のケモノ趣味の持ち主と比較してはるかに密接な関わりを持っているが、構成員同士で本当に同性愛行為を行なうためノンケと女には閉鎖的である。そのためケモホモでないケモノ描きは大規模な同人サークルを作る事は少なく、ノンケを含んだ大規模なケモノサークルの主導者はゲイやバイである事が多い。
ファーバートでノンケの絵師は同じ趣味を持たない他の同人作家に混ざって寄稿したり、ケモホモとは関わりを持たない様にしながらウェブページで作品を公開することの方が多い。そのため2chなどの電子掲示板においては「狭い界隈」などと言って、荒らされない様に作品の公開しているウェブページへの直リンクや絵師名を教える事がほぼ暗黙の了解の如く憚られる。
日本語圏のサブカルチャーに限らず、英語圏のFurry lifestylerにおいても同様に同性愛者・両性愛者は多い。
ケモノ属性に興じる者という意味のファーバートとは別の俗語「ケモナー」は聞くとケモホモをイメージするために、ケモホモに批判的な者はこの言葉をよく避ける。なぜならケモナーという言葉がコミュニティーへの帰属意識が強いニュアンスで、特にゲイのコミュニティーやケモホモのサークルで使われるからである。
[編集] 外部リンク
- The Sociology of Furry Fandom, David J. Rust (2001) - Furry fandomにおける性的嗜好の統計結果が載っている。