ケイゾク
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ケイゾクはTBS系列で1999年1月8日から1999年3月19日まで、毎週金曜日の22:00から放送されたテレビドラマ。全11話。また同ドラマの映画化作品。
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[編集] 概要
"ケイゾク"と呼ばれる、迷宮入りした事件を担当する捜査一課弐係に配属された、東大卒のキャリア柴田純と、元公安の叩き上げ真山徹が難事件を解決していくミステリードラマ。シリーズ前半は持ち込まれる事件を解決する刑事物としてオーソドックスな一話完結のスタイルを採りつつ、シリーズ後半に向けての伏線を少しずつ散りばめていく。そしてシリーズ後半から真山と朝倉の因縁を巡る物語を展開させる、一風変わった構成を成している。
これまでの刑事ドラマと比べ、無機質で暗鬱とした雰囲気を醸し出しており、淡々と事件を解決していくスタイルは、新鮮さと特異性に溢れていた。警察の実情とは異なる設定が多い。
ちなみに、タイトルの「ケイゾク」は「現在も鋭意"継続"捜査中である」という事に由来している。
[編集] シリーズ
- ケイゾク 1999年1月8日放送開始
- ケイゾク／特別篇 PHANTOM〜死を契約する呪いの樹 1999年12月24日放送
- ケイゾク／映画 2000年3月4日公開。同シリーズ映画化
- ケイゾク／映画 Beautiful Dreamer 無添加ダイエットバージョン 2001年
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] 出演
[編集] 捜査一課弐係
- 柴田純 - 中谷美紀
- 東大卒のキャリア組。父親は難事件を幾つも解決した実績を持つ故柴田じゅんいちろう参事官（漢字は不明、実は全て娘の純が解決していた）だったが殉職し、その遺志を継ぐべく警察を目指した。服装はダサく風呂に数日入らなくても平気で何処でも寝ることが出来る。そのため頭が臭い。おっとりとした性格だがマイペースかつネジが外れた所も多々あり、官能小説をバスの中で大声で朗読するほど。だが、冴え渡るひらめきや論理的思考力で数々の継続事件を解決していく。決め台詞は「あのー、犯人わかっちゃったんですけど」。
- ちなみに特別編では八王子西署署長、映画版では捜査一課弐係係長に出世した。
- 真山徹 - 渡部篤郎
- 野々村光太郎 - 竜雷太
- 捜査一課弐係係長。女子高生とは不倫関係で弁護士の妻（泉ピン子）とは離婚協定中。かつては捜査一係の敏腕刑事で柴田の父故柴田参事官の捜査一課時代の部下だったが、キャリアの新人研修中であった早乙女を庇って第一線から退いた過去がある。ちなみに不倫相手の女子高生（雅）の顔は映画版で見ることができる。但し小説版ではヒドい顔だということになっている。DVD版では各話オープニングで、必ず雅の部屋で野々村が雅といちゃついているシーンが入っている。
- 近藤昭男 - 徳井優
- 捜査一課弐係の刑事。機械マニアで子だくさん。たくさん習い事（パラパラなど）をしており、それを理由に定時に帰宅する。また社交ダンス教室にも通っているらしくそれなりの腕の持ち主。
- 谷口剛 - 長江英和
- 捜査一課弐係の刑事。長身。長らく「蕎麦屋勧進帳事件」なる事件を一人で追っていたが、別の事件の犯人が本件を自供してしまった、というエピソードがある。物語後半では朝倉の支配下に置かれており、自分で自らを刺し、それを真山が止めようとしたところに野々村と近藤の二人が到着した際、その二人に助けを求め、真山を陥れる。結果その傷が元で死亡。
- 遠山金太郎 - 生瀬勝久
[編集] その他の警察官
- 木戸彩 - 鈴木紗理奈
- 捜査一課弐係の女刑事と誤解される事が多いが、第一話で捜査一課一係の庶務と紹介されている（その後も弐係に転籍した事実は無いと思われる）。庶務の仕事として一係から弐係に継続となった捜査資料を移しており、その際に弐係で遊んでいることが多いと思われる。逆玉を狙い柴田に対して東大卒の男を集めた合コンを行わせるように仕向けたりする。スイープに所属したことがあるが、テレビに顔が映ってしまった為外されてしまう（その為現場復帰の為に整形を希望するシーンもある）。中学時代は陸上部、高校時代はKAWASAKIのZ-Ⅱを乗り回す、今で言うレディースであった（但し補導・逮捕歴はゼロ）。そして警察に就職する前にはホステスのバイト歴もある。スイープの斑目（まだらめ）と深い関係にあり、表面上は真山と仲がよいが、真山は木戸を警戒している。
- 壺坂邦夫 - 泉谷しげる
- 通称「痰壺」。野々村係長の一年先輩で第六話登場時は定年一週間前の休暇中（定年退職一ヶ月前から自動的に休暇になる）。以前真山の教育係をしていたことがある刑事。犯人の検挙のため、真山を囮に使ったことがあるが、その際、真山が犯人に殺されそうになった。そのため、真山から憎まれている。過去に逮捕した犯人から爆弾が送られてきて妻子が殺害されるという事件に遭う。その際自身も負傷をし足が不自由となっている（余談だが、本人に合わせた設定と思われる）。
- 斑目重友 - 村井克行
- スイープ（警察内の特殊組織、特殊捜査班）に所属する。公安時代の真山の部下であったことがある。
- 林田誠一 - 矢島健一
- いつも早乙女管理官の後ろにいる。一回も自分で事件を解決したことがない。
- 塩川正幸 - 伊丹幸雄
- 長尾昇 - 有福正志
- 早乙女管理官の部下たち。捜査一課弐係をいびるのが趣味。
- 早乙女仁 - 野口五郎
- 管理官。柴田たちが解決した難事件の犯人を横から逮捕する役割、だけだと思いきや、後にある事件に巻き込まれる。
[編集] その他
- 朝倉裕人 - 高木将大
- 真山の妹をレイプした少年たちのリーダー。当時未成年であった点や証拠不十分という事情が絡み、無罪放免。柴田の親友、麻衣子と交際していた。この物語の黒幕。
- サバ男 - サバ男
- 真山の依頼で朝倉の調査をしていた男。
[編集] 映画版
- 霧島七海 - 小雪
- 長谷川裕子 - 片桐はいり
- 瀧山吉弘 - 田口トモロヲ
- 内藤亜希雄 - 三角八朗
- 栗原宏悦 - 大川浩樹
- 仁平智 - 野添義弘
- 真山沙織 - 多田亜沙美
- 朝倉らにレイプされ、自殺してしまった真山の妹。
- 雅 - 永田杏奈
- 野々村の不倫相手の女子高生。
- 磯山早苗 - 津田延世
- 磯山章子 - 大河内奈々子
- 金魚売りの男 - 天本英世
[編集] スタッフ
[編集] 主題歌
- 「クロニック・ラヴ」 - 中谷美紀
坂本龍一プロデュース。楽曲自体も坂本の「Ballet Mechanique」というオリジナル曲（アルバム『未来派野郎』収録）を改作したもので、もともと英詞だったのを中谷美紀が日本語詞を書いた。シングル・ヴァージョンとアルバム（リミックス）ヴァージョンがあり、後者は中谷美紀のアルバム『私生活』に収録。
[編集] 放送局
- TBS 系列
- 1999年1月18日 - 1999年3月19日 (金曜日 10PM JT)
[編集] サブタイトル
- 第1話「死者からの電話」
- 第2話「氷の死刑台」
- 第3話「盗聴された殺人」
- 第4話「泊まると必ず死ぬ部屋」
- 第5話「未来が見える男」
- 第6話「史上最悪の爆弾魔」
- 第7話「死を呼ぶ呪いの油絵」
- 第8話「さらば!愛しき殺人鬼」
- 第9話「過去は未来に復讐する」
- 第10話「二つの眼球」
- 第11話「死の味のキス」
[編集] パロディ
登場人物や台詞に、過去の刑事もののパロディがいくつか見られる。
- 柴田純 → 柴田純（松田優作）：太陽にほえろ!
- 真山徹 → 真山薫（浅野温子）：あぶない刑事 尚偶然だろうが、同じ『あぶ刑事』には同名の土橋徹（演・賀川幸史郎）という刑事も登場している。
- 野々村光太郎 → 石塚誠（ゴリさん：竜雷太）：太陽にほえろ!
- 早乙女仁 → 刑事ゴロンボ（野口五郎）：カックラキン大放送
- 最終回で、壱係の刑事が弐係の刑事たちを逮捕しようとしたところ返り討ちに遭い、全身を包帯で巻かれて口に柿の種を詰め込まれる → 沙粧妙子-最後の事件- ：真山薫→浅野温子つながり。
[編集] 関連項目
- TRICK
- 堤幸彦監督作品。少し変わった男女のコンビが謎に立ち向かうスタイルや、ケイゾク7話のゲストキャラクター山田菜穂子（やまだなおこ）に対してトリックのヒロインに山田奈緒子（やまだなおこ）が登場する、など共通点が多い。
- 実際にTRICKで上田次郎（ケイゾクでの真山徹のポジション）を演じた阿部寛は、事前にケイゾクを見てコンビを組む主役の女性との絡みを研究したとTRICK収録後の座談会で述べている。
[編集] 備考
- 真山徹を演じるのは、当初は三上博史を予定してたが、諸事情で渡部篤郎になったと言われている。
- なお、渡部は朝倉を演じる予定だったらしく、真山にスライドした形。
- 「シーズン弐」の可能性について
- 劇場版のラストはスタッフのお遊びであるが、2000年末に公式サイト上（当時）にて配信された動画の最後に「弐００弐」という意味深なメッセージが含まれていた。が、予告された2002年に動きは何も無かった。しっかりとストーリーも構築されていたものの、内容が今までのケイゾクを覆すようなものになっている。
[編集] 関連書籍
[編集] 小説版
- ケイゾク
- 西荻弓絵（原作）、沢樹ルイ（ノベライズ） 光進社 1999年3月
- ケイゾク/小説 完全版
- 西荻弓絵（原作）、市川亮・緒川薫（ノベライズ） 光進社2000年1月
- ケイゾク/映画 Beautiful Dreamer
- 西荻弓絵（原作）、橋爪敬子（ノベライズ） 角川書店 2000年2月
- ケイゾク/シーズン壱 完全版
- 西荻弓絵（原作）、市川亮・橋爪敬子（ノベライズ） 角川ホラー文庫 2000年2月
- ケイゾク/Beautiful Dreamer 完全版（※上記『ケイゾク/映画 Beautiful Dreamer』の文庫化）
- 西荻弓絵（原作）、橋爪敬子（ノベライズ）角川ホラー文庫 2002年3月
[編集] 漫画版
- ケイゾク/漫画
- 新井理恵（漫画）、西荻 弓絵（原作） 角川コミックス・エース 2000年2月
- ケイゾク/短篇集(アンソロジー)
- 浅田寅ヲ・他（漫画）、柴田純保存委員会（編） 角川コミックス・エース・エクストラ 2000年3月
[編集] 解説本
- ケイゾク 公式事件ファイル
- 柴田純保存委員会（編） 角川書店 1999年7月
- ケイゾク/攻略読本
- ファントム（著） 三一書房 2000年2月
- ケイゾク/裏設定
- 柴田純保存委員会（編） 角川書店（ザテレビジョン文庫） 2000年3月
- ケイゾク/事件簿 完全版
- 柴田純保存委員会（編） 角川書店 2001月4月
[編集] その他
- ケイゾク寫眞集
- 清水尚、葛西利次（撮影） 角川書店 2000年3月
- ケイゾク/台本 シーズン壱
- 西荻弓絵（脚本） 角川書店 2000年3月
- ケイゾク/台本 映画・特別編
- 西荻弓絵（脚本） 角川書店 2000年3月
[編集] 外部リンク
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