グレコ
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グレコは1960年に設立された日本の楽器メーカーで、親会社は楽器総合卸問屋である神田商会。
[編集] 概要
1948年に設立した神田商会が、自社オリジナルメーカーとして60年に設立され、本格的なギターの製作は同年代の半ばから。
60年代後半から70年代にかけては良質のコピーモデル、VBシリーズ(ヘフナー社製ヴァイオリンベースのコピーモデル)や、EGシリーズ(ギブソン製レスポールのコピーモデル)を続々と生産。低価格でありつつも、しっかりとした作りと音を実現したEGシリーズは当時トーカイが販売していたレスポールコピーモデルであるLSシリーズと人気を2分した。ちなみに当時EGシリーズ以外のシリーズには主にフェンダー社製ストラトキャスターのコピーモデルを作っていたSEシリーズなどがある。
さらに近頃では、EGシリーズへの再評価が高まり、上位モデルにおいては本家ギブソンのレスポールと同等、又はそれ以上の値段で取引されており、グレコがいかに良質なギターを製作していたかが窺える。
近年ではコピーモデル製作より自社オリジナルモデル製作へと重きを置き、ミック・ライフルモデル等アーティストモデルも製作、2005年には高級ギターメーカーとして知られるゼマイティス(Zemaitis)との正規ライセンス契約によりグレコ・ゼマイティス(Greco Zemaitis)なるシリーズを展開、これからの動向が非常に注目される。
特筆すべきグレコの特徴は、楽器メーカー多くが経費削減の為、生産拠点を日本からアジア諸国(韓国や中国など)へ移す中、グレコは低価格ながらも質の良い楽器を、現在でも日本国内で生産し、提供し続けている(2006年現在)。
[編集] 使用ミュージシャン
- 和嶋慎治(人間椅子)
- 鈴木研一(人間椅子)
- 中山加奈子(VooDoo Hawaiians)
- 奥野敦子(ジューシィ・フルーツ)
- 斉藤律(LOOPUS)
など