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クチャ(くちゃ)は、漢字では亀茲(きじ)と表記し、中央アジアにあった国の名である。中華人民共和国新疆ウイグル自治区アクス地区クチャ県(庫車県)付近。
王族は白氏を称した。住民の多くは、インド・アーリア系の民族であったとされ、古くから仏教信仰が盛んであった。このため、中国へ南北朝時代から唐代までの間に渡来した「白」や「帛」姓の西域出身の僧の多くは、クチャの出身とされる。
10世紀には、トルコ系民族が住んだことが知られるが、以後、次第に衰退し、砂漠に埋没してしまった。20世紀になって、多くの仏教遺跡が発見・発掘されている。