キル・ビル Vol.2
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『キル・ビル Vol.2 』(Kill Bill: Vol.2, 邦題:キル・ビル Vol.2 ザ・ラブ・ストーリー) は2004年のアメリカ映画。ミラマックス配給。
前作の舞台が日本だったのに対し、今度の舞台はメキシコ・南アメリカ・中国(回想シーン)となる。 今作では、ビルとザ・ブライドとの恋愛話やザ・ブライドの本名など前作では語られなかったシーンなどがある。
前作は日本版のみR-15(15歳以下上映禁止)という年齢制限があったが、今作は日本版や海外版などもなく年齢制限もなくなっている。
エンディングソングは『キル・ビル Vol.1』でも起用されていた、梶芽衣子の『恨み節』である。エンディングの後に数秒のNGシーンが収録されていた。
前作とは対照的に全体的に悪ふざけを抑えたシリアスな映画となっている。そのため、評価は安定しているものの、前作のファンの評価は相対的に厳しくなっている。
目次 |
[編集] あらすじ
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
結婚式に乱入され、夫と妊娠中の娘を失い重傷を負った主人公の元殺し屋のザ・ブライドは結婚式に乱入してきた、ビルと4人の殺し屋に対して復讐を行いオーレン・イシイとヴァニータ・グリーンを倒す。
残りの殺し屋のビルの実弟で、現在は酒場の用心棒として働いているバドと、ビルの現在の愛人であるエル・ドライヴァーを倒すため、まず手始めにバドが住んでいるテキサスの地へ行くのであった。
[編集] スタッフ
- 監督・脚本:クエンティン・タランティーノ
- 制作:クエンティン・タランティーノ、ローレンス・ベンダー
- 美術監督:デヴィット・ワスコ、ツァオ・ジュウピン
- 武術指導:ユエン・ウーピン
- 音楽:The RZA、ロバート・ロドリゲス
[編集] キャスト
- ザ・ブライド/ブラック・マンバ:ユマ・サーマン
- 復讐に燃える女。
- ビル:デビッド・キャラダイン
- 長身白髪の紳士。ブライドのかつての恋人であり師匠。
- エル・ドライヴァー/カリフォルニア・マウンテン・スネーク:ダリル・ハンナ
- 隻眼の女殺し屋。残虐非道で打算的。
- バド/サイドワインダー:マイケル・マドセン
- ビルの実弟。ブライドの事件以降、酒に溺れ居酒屋の用心棒に。
- バイ・メイ:ゴードン・リュー
- ブライド・ビル・エルの中国拳法の師。数百年生きていると噂されている。女とアメリカ人が嫌い。
- エステバン:マイケル・パークス
- ビルの過去を知る唯一の男。
- オルガン奏者:サミュエル・L・ジャクソン
- ブライドの結婚式の打ち合わせの時に来ていたオルガン奏者。
[編集] エピソード
- 当初パイ・メイは監督本人が演じる予定だったが、アクションができないためゴードン・リューが演じることになった。
[編集] オマージュ
- パイ・メイはショウブラザース社の映画シリーズでロー・リェが演じた白眉道人へのオマージュである。服部半蔵と同じくこのパイ・メイも史実を無視しており、実際は明末清初に実在した人物である。千年前に生きていたというのは無論間違い。
- ズームアップしたときにカメラのピントがずれる部分も含め、パイ・メイ修行編のほとんどがショウブラザース社製カンフー映画へのオマージュである。
- ブライドとエルのトレーラー内での対決は、『ジャッカス』へのオマージュである。
[編集] 外部リンク
カテゴリ: 統合依頼 | アメリカ合衆国の映画作品 | 2004年の映画