キャリー・マリス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
キャリー・マリス(Kary Banks Mullis, 1944年12月28日 - )はアメリカ合衆国ノースカロライナ州レノア出身の生化学者。ポリメラーゼ連鎖反応 (PCR) 法の開発によって知られる。また、その功績により、1993年にノーベル化学賞及び日本国際賞を受賞した。
誕生後、サウスカロライナ州コロンビアに移り住み、そこで成長した。ドレハー高校を卒業後、ジョージア工科大学に入学、卒業。1973年にカリフォルニア大学バークレー校から博士号を与えられた。4度の結婚を経験し、3人の子供を儲けた。カリフォルニア州に移り、ニューポートビーチ、その後アンダーソンバレーに住んだ。バイオテクノロジーの企業シータス社に就職。そこで好熱菌のDNAポリメラーゼを用いたPCR法によるDNAの増幅方法を考え出した。このアイデアはドライブ中に思いついたといわれる。
現在では免疫に関する研究を行うベンチャー企業を率いている。
[編集] 参考文献
- ポール・ラビノウ『PCRの誕生—バイオテクノロジーのエスノグラフィー』渡辺政隆訳、みすず書房、1998年 ISBN 4622039621
- キャリー・マリス『マリス博士の奇想天外な人生』福岡伸一訳、早川書房、2000年 ISBN 415208264X
[編集] 外部リンク
カテゴリ: アメリカ合衆国の化学者 | ノースカロライナ州の人物 | ノーベル化学賞受賞者 | 1944年生