キヌバネドリ目
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キヌバネドリ目 | ||||||||||||||||||
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ウツクシキヌバネドリ |
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分類 | ||||||||||||||||||
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属 | ||||||||||||||||||
キヌバネドリ目(Trogoniformes)、およびキヌバネドリ科(Trogonidae)は鳥類の分類の一つである。 キヌバネドリ目の下位分類はキヌバネドリ科の1科のみである。
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[編集] 分布
[編集] 形態
柔らかく密生した羽毛をもち、オスは緑、紫、赤など金属光沢をした鮮やかな 色をしている。一方、メスは灰色がかった地味な色をしている。樹上で生活し、地上に降りることは ほとんどない。
キヌバネドリ目の4本の趾(あしゆび)の内、1番目と2番目が前向き、残りは後ろ向きという 特殊な形状をしている。これは変対趾足(へんたいしそく)よばれ、キヌバネドリ目特有の構造である。
[編集] 分類
変対趾足のため、キヌバネドリ目は小グループの独立目として扱われている。
しかし近年、キヌバネドリ類をブッポウソウ目(Coraciiformes)に含める説も提案されている。(Johansson & Ericson, 2003).
[編集] ケツァール
キヌバネドリ科のケツァール(学名:Pharomachrus mocinno、英名:Quetzal)は、鮮やかな色彩をもつ美しい鳥として知られている。メキシコ南部からパナマにかけての森林に生息している。全長は35cm程度だがオスは長い飾り羽をもち、これを含めると全長は90~120cmにもなる。頭から背にかけて金属光沢のある濃緑色をしており、腹部が鮮やかな赤色である。
古代アステカではケツァールはヘビの神であるケツァルコアトル神の使いであり、ケツァールの羽毛を身につけることは、最高位の聖職者と王だけに許された特権であった。また、ケツァールはグアテマラの国鳥でもある。
[編集] 関連
Sibley-Ahlquist鳥類分類でのキヌバネドリ目とキヌバネドリ科はキヌバネドリ目 (Sibley)とキヌバネドリ科 (Sibley)を参照。