カーシャ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
カーシャは、ロシアやポーランド、ウクライナ、ベラルーシなど旧ソ連圏・東欧圏の代表的な家庭料理のひとつ。
米やソバを固めの粥状に炊いたものでロシア風のおかゆである。米、キビ、小麦のカーシャなどがあるが、最もポピュラーなのがソバの実のカーシャである。ソバの実はあらびきか挽き割りにして使用する。ウクライナではバターを入れることが多い。
国民食であるボルシチの付け合せとして供されたり、サワークリーム(スメターナ)をかけて喫食することが多い。本来は、貧しい農民などの一般的な食事であった。ロシアの諺に「カーシャとシュチ(shchi、ザワークラウトなどから作るスープ)」というものがあり、ロシア人にとってのカーシャとシュチが日本人にとっての飯と汁のような関係にあることを表している。
旧ソ連の反体制作家ソルジェニーツィンの代表作の一つ『イワン・デニソビッチの一日』に、穀粉やキビのカーシャとしてその名が登場する。
アメリカ合衆国では、東欧ユダヤ系のソバの実の料理として知られている。挽き割りのソバの実をセロリ、玉葱、卵などと炒めてからスープで炊いたもので、お粥よりも水分が少ない。蝶ネクタイ型のパスタ(ファルファッレ)が入ると、「カーシャ・ヴァーニシュケス(ヴァルニシュケス)」と呼ばれる。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- [1](カーシャ・ヴァルニシュケス kasha varnishkes)