オープンリーディングフレーム
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オープンリーディングフレーム(Open Reading Frame; ORF)とは、蛋白質に翻訳されるDNAあるいはRNAの配列のこと。遺伝子において、ORFは開始コード配列(initiation codon; 開始コドン)と終了コード配列(termination codon; 終止コドン)の間に位置しており、遺伝子の場所を見つけようとDNAの断片を調べているとき、しばしばこれに遭遇する。実際、ORFの存在、特に長いものの存在は、その配列の周辺に遺伝子が存在していることの良い指標となっている。この場合、ORFがリボゾームによって転写される配列の一部となっており、また、ギャップやイントロンを超えて長く続いているだろう。しかしながら、短いORFは偶然遺伝子の外に発生することも起こる。遺伝子の外に存在するORFはそれほど長くならず急に、時には数コドンだけ置いた後終了する傾向がある。
蛋白質は開始コドンで始まり、終始コドンの前で終わる部分でコードされているが、どの様な蛋白質かわからない場合はオープンリィーディングフレーム(ORF)と呼び、読み枠の可能性を示す。
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