オージー・ビーフ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
目次 |
[編集] 特徴
広い敷地で放牧し、餌は牧草が主な(グラスフェッド)ため、肉質は赤身が多く、硬い。このため、焼肉やしゃぶしゃぶよりも、ひき肉用や、スープなどの長時間煮込む煮物に向いている。
- ※マクドナルドなどの日本の主要ハンバーガーチェーンのハンバーガー用の牛肉は、多くがオーストラリア産を採用している。このため、米国産牛肉の牛海綿状脳症(BSE)発覚による禁輸措置が取られた2003年以降も、牛丼と異なりほとんど影響は受けなかった。
- ※牛丼チェーンすき家やなか卯などがオーストラリア産牛肉を使用した牛丼を提供しているが、吉野家では味や食感などから提供していない。
近年では、日本向けに霜降りなどの脂肪分を増やすために、穀物を餌にした(グレインフェッド)牛も飼育されるようになった。 2006年7月現在、日本に輸入されている47%がグレインフェッドで、スーパーマーケットで販売されているオージー・ビーフのほとんどはグレインフェッドである。
[編集] 歴史
1788年1月に、南アフリカから2頭の雄牛と6頭の雌牛がシドニーに運び込まれたのが始祖とされる。2005年現在で約3000万頭の牛が飼育されているという。
[編集] 対日輸出
牛肉の輸入が自由化された1992年頃から日本に輸出されるようになる。米国産牛肉のBSE発覚による禁輸措置後、輸入牛肉はほとんどがオーストラリア産で占められるようになる。 北米からの輸入が禁止されていた2005年には、日本国内で消費された牛肉の半分強がまさにオーストラリア産牛肉である。
[編集] 安全管理体制
オーストラリアという国自体が独立した大陸であり、そのため厳格な検疫体制を敷いている。2006年現在、BSEや口蹄疫の発生はない。
個々の牛については、電子タグによる履歴情報のデータベース化が行われている。
[編集] 外部リンク
- MLA豪州食肉家畜生産者事業団・・・オーストラリアの牛と羊の生産者の出資による牛・羊肉の輸出促進を目的とした組織。オーストラリアにとって最大の輸出国である日本では、主に外食産業や小売店での販売促進、展示会やセミナー等のマーケティングおよび広報活動、市場調査等を行っている。
カテゴリ: 食肉 | 食文化関連のスタブ項目