オホーツク海縦貫線
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
オホーツク海縦貫線(おほーつくかいじゅうかんせん)とは、北海道の北東のオホーツク海沿岸を走る約335kmの鉄道路線の総称で、「オホーツク本線」とも称された。その為、本稿では以下、「オホーツク本線」を使用する。
なお、335kmというのは南稚内~網走間の延長で、釧網本線まで含むと約515kmになる。
オホーツク本線という路線名称は正式には存在しないが、1980年代の赤字路線廃止の過程で鉄道路線廃止を食い止めるため、沿線自治体から出た方案から出てきた路線名である。
その「オホーツク本線構想」は、いくつかの線区に分けている鉄道を一つの線区にまとめて主に観光路線としての存続、または第3セクターにしようとした(1982年10月には「オホーツク本線建設促進期成会」が網走から稚内 ―未成区間の雄武~北見枝幸間はバス利用― までを体験乗車デモをした)ものである。だが皮肉なことに釧網本線だけを残してすべての路線が1985~1989年にかけて廃止された。
- 天北線の一部(南稚内駅~浜頓別駅)
- 興浜線(興浜北線・未成区間・興浜南線)(浜頓別駅~興部駅)
- 名寄本線の一部(興部駅~中湧別駅)
- 湧網線(中湧別駅~網走駅)
- 釧網本線(網走駅~東釧路駅): 釧網本線は除外する見解もある。