エメラルド・タブレット
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エメラルド・タブレット(Emerald Tablet、Emerald Table)は、錬金術の基本思想(あるいは奥義)が記された板のこと。エメラルド板、エメラルド碑文とも。ラテン語では、Tabula Smaragdina。
伝説によると、この碑文はヘルメス神自身がエメラルドの板に刻んだもので、ギザ(ギゼー)の大ピラミッドの内部にあったヘルメス・トリスメギストスの墓から、アブラハムの妻サラあるいはテュアナのアポロニウスによって発見されたものであるという。
あるいは、洞窟の中でエメラルドの板に彫りこまれたのをアレキサンダー大王が発見したともいう。
これに記されたうちで最も有名な言葉は、錬金術の基本原理である
「下のものは上のもののごとく、上のものは下のもののごとし。」
であろう。これは万物照応、外宇宙と内宇宙の相似について述べられたものである。
[編集] 外部リンク
- エメラルド・タブレットについてエメラルド・タブレットのラテン語版、日本語版(途中)。
- エメラルド・タブレットのEverard Annotatedとニュートンの英語訳とラテン語版
- THE EMERALD TABLETS OF THOTHM・ドリール博士の訳したエメラルドタブレット英語版
[編集] 第2のエメラルド・タブレット
アメリカの神智学者のモーリス・ドリールが1939年、1948年に編集出版した『エメラルド・タブレット』(林鐵造訳、1980年(昭和55)、霞ヶ関書房)によると、1925年にメキシコのユカタン半島のピラミッドので12枚のエメラルド色のタブレットを発見し写しとって翻訳後にタブレットをピラミッドにもどしたという。これはオリジナルのエメラルド・タブレットであり、著者はアトランティス人トート(紀元前5万年から紀元前3万6000年の約1万6000年間古代エジプトを支配し大ピラミッドを作ったという)で彼が5万歳のとき(ヘルメス・トリスメギストスの2回目の転生であるという)著したという。タブレットⅠに『われ、アトランティス人トートは、諸神秘の精通者、諸記録の看守者、力ある王、正魔術師にして代々代々生き続けるものなるが、今やアメンティーのホールに去り行かんとするにあたり、後世の手引きとせんため、偉大なるアトランティスの強大なる智恵の記録を書きとどめんとす』と記載されているとされ、このエメラルド・タブレットはアトランティスの巨大なる智慧の記録であるとされている。なお通常のエメラルド・タブレットはヘルメス・トリスメギストス3回目の転生時のもので劣るものだという。
しかしこの説を疑問視する声は多い。
[編集] 第3のエメラルド・タブレット
日本の作家、上坂晨が『エメラルド・タブレット大予言』(三笠書房1984年)でエジプト旅行中にアラビア人から購入したエメラルド・タブレットパピルスがある。これは写真撮影した後ユダヤ系アメリカ人に翻訳を依頼したところ抄訳のみ帰ってきたという。