エピダウロス
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エピダウロスの考古遺跡 |
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古代劇場 | |
(英名) | Archaeological Site of Epidaurus |
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(仏名) | Site archéologique de Épidaure |
登録区分 | 文化遺産 |
登録基準 | 文化遺産(1),(2),(3),(4),(6) |
登録年 | 1988年 |
拡張年 | |
備考 | |
公式サイト | ユネスコ本部(英語) |
地図 | |
エピダウロスはペロポネソス半島東部に位置する古代ギリシアの都市。医療の聖域として知られ、現在ギリシャで最も保存状態の良い劇場跡が残る。1988年に『エピダウロスの古代遺跡』として世界遺産に登録された。
エピダウロスはサロニカ湾に面した港湾都市である。神話ではアポロの息子アスクレピオスが生まれた場所であるとされた。
キリスト教が布教され、デルフィの神託も行われなくなったにもかかわらず、5世紀半ばまでエピダウロスは癒しの聖域としてあがめられていた。
古代劇場は紀元前4世紀にポリクレイトスにより建設され、14,000人の観客を収容することができる。現在も夏場に劇、オペラなど公演が開かれている。
[編集] 登録基準
この世界遺産は、世界遺産登録基準における以下の基準を満たしたと見なされ、登録がなされた。
- (1) 人類の創造的才能を表現する傑作。
- (2) ある期間を通じて、または、ある文化圏において、建築、技術、記念碑的芸術、都市計画、景観デザインの発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの。
- (3) 現存する、または、消滅した文化的伝統、または、文明の、唯一の、または少なくとも稀な証拠。
- (4) 人類の歴史上重要な時代を例証する、建築様式、建築物群、技術の集積、または景観の優れた例。
- (6) 顕著で普遍的な意義を有する出来事、現存する伝統、思想、信仰、または、芸術的、文学的作品と、直接に、または、明白に関連するもの。(この基準は他の基準と組み合わせて用いるのが望ましいと世界遺産委員会は考えている。)