ウルフ359の戦い
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ウルフ359の戦い | |
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戦争: 第一次ボーグ侵攻 | |
年月日: 宇宙暦43997 | |
場所: ウォルフ359 | |
結果: ボーグの大勝 | |
交戦勢力 | |
ボーグ | 惑星連邦 |
指揮官 | |
ロキュータス | J・P・ハンソン |
戦力 | |
ボーグ・キューブ1隻 | 連邦船40隻 |
損害 | |
不明 | 死者11000人、39隻喪失 |
ウルフ359の戦い( - たたか - 、Battle of Wolf 359)は、アメリカのSFテレビドラマ『スタートレック』シリーズの『新スタートレック』に登場する架空の戦いである。これが惑星連邦とボーグの初めての本格的な交戦となる。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] 概要
2367年、1隻のボーグ・キューブが地球を目指し惑星連邦に侵入した。宇宙艦隊はこれを迎撃するために、J・P・ハンソン提督率いる40隻の艦隊をウォルフ359付近に集結させた(この他にクリンゴン艦隊も参加)。なお、このウォルフ359は太陽系から7.8光年離れたところに位置する、実在の恒星である。
戦闘に参加した船で、認知されているものは以下の通り。
- U.S.S.アワニー(U.S.S.Ahwahnee、NCC-73620) シャイアン級
- U.S.S.キュウシュウ(U.S.S.Kyushu、NCC-65491) ニューオーリンズ級
- U.S.S.ゲイジ(U.S.S.Gage、NCC-11672) アポロ級
- U.S.S.サラトガ(U.S.S.Saratoga、NCC-31911) ミランダ級
- U.S.S.チェーホフ(U.S.S.Chekov、NCC-53702) スプリングフィールド級
- U.S.S.トルストイ(U.S.S.Tolstoy、NCC-62095) ライジェル級
- U.S.S.ファイアブランド(U.S.S.Firebrand、NCC-68723) フリーダム級
- U.S.S.ブラン(U.S.S.Buran、NCC-57580) チャレンジャー級
- U.S.S.プリンストン(U.S.S.Princeton、NCC-59804) ナイアガラ級
- U.S.S.ベレロフォン(U.S.S.Bellerophon、NCC-62048) ネビュラ級
- U.S.S.ボーンステル(U.S.S.Bonestell、NCC-31600) オーベルト級
- U.S.S.メルボルン(U.S.S.Melbourne、NCC-62043) ネビュラ級→エクセルシオール級
- 『浮遊機械都市ボーグ』ではネビュラ級という設定だったが、後に『聖なる神殿の謎』でエクセルシオール級という設定に変更となった。
- U.S.S.ヤマグチ(U.S.S.Yamaguchi、NCC-26510) アンバサダー級
- U.S.S.ライチャス(U.S.S.Righteous、登録番号不明) クラス不明
- CD-ROMやDVDで発売され、Q役のジョン・デ=ランシーが出演しているゲーム(インタラクティブムービー)『スタートレック:ボーグ』ではエクセルシオール級、登録番号はNCC-42451。
- U.S.S.リベレーター(U.S.S.Liberator、NCC-67016) クラス不明
- U.S.S.ルーズベルト(U.S.S.Roosevelt、NCC-2573) エクセルシオール級
この戦闘により、宇宙艦隊は39隻の船と11000人の人命を失った。『スタートレック:ディープ・スペース・ナイン』に登場するベンジャミン・シスコも、U.S.S.サラトガの副長としてこの戦闘に参加しており、妻のジェニファーを失っている。
戦闘はボーグの一方的な勝利となった。ボーグはこの戦闘でほとんど損害を受けず、そのまま地球へと進撃することとなった。ボーグが圧勝できたのはその圧倒的な科学技術の差もあることながら、U.S.S.エンタープライズD艦長ジャン=リュック・ピカードを拉致していたことも大きく関わった。ボーグはピカードを同化してロキュータスという名のボーグに改造し、宇宙艦隊に関する知識を吸収したのである。
また、この戦いは『新スタートレック』第74、75話『浮遊機械都市ボーグ(The Best of Both Worlds)』と、『スタートレック:ディープ・スペース・ナイン』第1、2話『聖なる神殿の謎(Emissary)』で描かれている。