ウラノス
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ウラノス(ウーラノス Ουρανός)は、 ギリシア神話に登場する天空神である。全世界を最初に統べた王とされる。ウラノスはギリシア語で『天』の意味。
ガイアの息子であると同時に夫でもあり、ガイアとの間にクロノスらティタン12神をもうける。
また、キュクロプスやヘカトンケイルもウラノスとガイアとの間の子供だが、 ウラノスはその醜怪さを嫌い、彼らを地獄タルタロスに幽閉してしまう。
これに怒ったガイアは、末子クロノスに命じてウラノスの男性器を切り落とさせた。 この時生まれたのがアプロディテである。
ギリシアでは、天は元来暗いものと考えられており、昼の光(ヘメラ)は 天の上のアイテルにあるものとされていた。
ウラノスは「星ちりばめたる天」という呼称を持ち、全身に恒星を散りばめた夜空の神と考えられていた。 夜に暗くなるのは、彼がガイアと交わる為にニュクスを伴って大地に近づく為だという。
ローマ神話にも取り入れられ、ウラヌスあるいはカエルスと呼ばれる。
天王星の名前でもある。