ウィリアム王戦争
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ウィリアム王戦争(うぃりあむおうせんそう, King William's War, 1689年 - 1697年)は欧州の大同盟戦争に対応する北米大陸における最初の植民地戦争である。オーストリア、スペイン、オランダ、スウェーデンなど欧州諸国はルイ14世の拡張主義に対抗するためアウグスブルク同盟を結成し、名誉革命によって即位したウィリアム3世が1689年同盟に参加したことによって「大同盟」と呼ばれた。
北米での戦争はカナダの仏軍とインディアン同盟軍が優勢で、ニューイングランド海岸地帯を侵略し、ニューイングランド軍はケベック市包囲攻撃に失敗した。1697年のレイスウェイク条約によって戦争は終結したが、平和は永続きせず、1702年にはアン女王戦争が始まる。