ウィリアム・ギルバート (物理学者)
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ウィリアム・ギルバート(William Gilbert またはWilliam Gylberde、1544年5月24日-1603年12月10日)は16世紀のイギリスの物理学者である。静電気、磁石の研究をおこなった。
コルチェスターにうまれた。エリザベス1世の侍医をつとめるかたわら、20年ほどにわたって天然磁石の研究を続け、1600年に出版した『磁気』(De Magnete, Magneticisque Corporibus, et de Magno Magnete Tellure: 磁石及び磁性体ならびに大磁石としての地球の生理)のなかで、地球が磁石であって、それがコンパスが北をさす原因であることをなどを示す実験の結果について示した。
琥珀を帯電させて静電気の研究も行い、琥珀を示すギリシャ語名elektronからelectricity(電気)という言葉を初めて作った。
CGS単位系における、磁位・起磁力の単位ギルバート[Gb]はウィリアム・ギルバートの名にちなんでいる。