イングラムM10/M11

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イングラムM10(Ingram Model 10‐Ingram MAC 10)は、ゴードン・イングラムが設計した小型の短機関銃であり、そのM10をさらに小型化し.380ACP弾使用モデルとしたものがイングラムM11(Ingram Model 11‐Ingram MAC 11)である。

イングラム短機関銃はウージーを元に小型・簡略化したものであるが、小型であるがゆえに、また軽いボルトによる非常に早い発射サイクルから、フルオート射撃時の制御が難しい。銃口にはサイレンサー脱着用のネジが切ってあるが、これは消音効果を狙うというよりもサイレンサーをフォアグリップ替りに掴んでコントロールしやすくする為だと云われている。

最初にAAI社で開発されたM10は.45ACP弾使用モデルであったが後に9mm弾使用モデルのM10が開発され、そして.380ACP弾使用モデルであるM11が開発された。その後MAC社で大量に販売されたため「MAC10」、「MAC11」と呼ばれることもあるが、一般には製作者の名前を取って「イングラム」と呼ばれる。

米国ではフルオートの銃を一般人が持つことは禁じられている為、セミオートのみで市販もされた。しかし初期のオープンボルト方式のモデルではごく一部を改造するだけでフルオートに出来てしまったため、改良型が出るまで発売禁止措置となった。これにより初期型はプレミアがついて市場価格が高騰したという。

しかし、同銃を販売していた会社（AAI社とMAC社を含む）の倒産などで発売元を転々と変える事となり、現在は生産されていない。