イアペトゥス (衛星)
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発見 | |
発見者 | ジョヴァンニ・ドメニコ・カッシーニ |
発見年 | 1671年10月25日 |
軌道要素 | |
長半径 | 3,560,820 km |
離心率 | 0.0286125 [1] |
公転周期 | 79.3215 d |
軌道傾斜角 | 15.47° (土星の赤道に対する) |
所属する惑星 | 土星 |
物理的な性質 | |
平均直径 | 1436 km |
表面積 | 6,700,000 km2 |
質量 | 1.9739×1021 kg |
平均密度 | 1.27 g/cm3 |
表面重力 | 0.2553 m/s2 |
自転周期 | 79.3215 d (公転周期と同期) |
自転軸傾斜角 | 0 |
アルベド | 0.04-0.5 |
大気 | なし |
イアペトゥス(イアペタス、Iapetus)は、土星の衛星の一つである。1671年にフランスの天文学者ジョヴァンニ・カッシーニが発見した。
土星から約356万キロ離れたところを79日ほどで公転している。地球-月系と同様、イアペトゥスの公転周期と自転周期は同期しており1回公転するごとに1回自転する。平均直径は1436kmで、土星の衛星の中ではタイタン、レアに次ぎ3番目に大きい。密度が1.27と小さいことから主な成分は水の氷であり、一部、岩石が混ざっていると考えられている。
イアペトゥスの特徴は、表面が暗い部分と明るい部分に非常にはっきりと分かれていることである。この明暗の差が非常に大きいため、イアペトゥスは地球に向けている面により、最も明るいときの10.2等から最も暗いときの11.9等まで明るさが大きく変化する。そのためカッシーニは、この星が土星の片側にあるときしか観測することができなかった。この原因についてカッシーニは、イアペトゥスの半分が他の半分よりも暗い色をしているからではないかと正しい推測をした。
暗い部分には幅20km、高さ13km、長さ1300kmの巨大な尾根が連なっている。
暗い部分を形成する物質の由来については、別の暗い衛星フェーベから飛来したものであるという説と、イアペトゥスの内部から噴き出してきたものであるという説が主にあり、まだ決着がついていない。
2004年12月31日には、無人土星探査機カッシーニがイアペトゥスから17万kmまで接近し、鮮明な写真を撮影している。
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