アントニーン・パネンカ
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アントニン・パネンカ（Antonín Panenka、1948年12月2日 プラハ 生まれ）は、チェコ（当時チェコスロバキア）出身のサッカー選手。「パネンカ・キック」でチェコスロバキア代表をEURO'76優勝に導いた。
[編集] 経歴
パス、フリーキックの高い技術で知られた攻撃的MF。1959年にユースチームに加わって以来、キャリアの大部分をボヘミアンズ・プラハの選手として過ごした。
国際舞台における彼の頂点は1976年欧州選手権決勝のPK戦。決勝に駒を進めたチェコスロバキアは西ドイツと対戦したが、延長が終わっても2-2の引き分けだったため、欧州選手権史上初のPK戦が行われた。
それまで全てのキッカーがPKを成功させる中、西ドイツの第4キッカーウリ・ヘーネスが蹴ったボールはバーの上方へと外れる。これでスコアは4-3となり、第5キッカーのパネンカが成功させた時点でチェコスロバキアの優勝が決まる状況になった。パネンカはこの多大なプレッシャーにも関わらず、右にダイビングセーブを試みた西ドイツの名GKゼップ・マイヤーの裏をかく真っ直ぐで柔らかい軌道のボールをネット中央に流し込んで、チェコスロバキアを優勝に導いた。このキックは現在、パネンカの名を冠した「パネンカ・キック」の通称で呼ばれている。
1981年にボヘミアンからオーストリアのラピド・ウィーンに移籍。2回のリーグ優勝と1回のオーストリアカップを獲得した。1984-1985シーズンのUEFAカップウィナーズカップ、パネンカはPKの3得点を含む5得点を挙げてラピドの決勝進出に貢献するも、エヴァートンに敗れて準優勝に終わった。パネンカは決勝戦では途中出場だった。VSEザンクト・ペルテンで2シーズンプレイした後に引退。現在は古巣ボヘミアンズ・プラハで会長を務めている。
[編集] 所属クラブ
- ボヘミアンズ・プラハ（チェコスロバキア）1968-1981
- ラピド・ウィーン（オーストリア）1981-1985
- VSEザンクト・ペルテン（オーストリア）1985-1987
