アンソロジーコミック
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アンソロジーコミックとは主に短編や読み切りの漫画を収録した出版物であり、漫画におけるアンソロジーを指す。日本では主に書籍扱いの漫画雑誌として刊行され、一般的に一つのテーマに沿った漫画作品がアンソロジーコミックに収録される。コミックアンソロジーとも呼ばれる。一般には余り著名でない作家の作品を収録することが多く、又、期間誌と違い単発として出版できるので、小出版社や漫画に注力していない出版社からもアンソロジーコミックは多く出版される。
日本においては、ある原作を元にした二次創作物漫画のアンソロジーが、アンソロジーコミックにおける一大分野となっている。
目次 |
[編集] 二次創作物漫画をテーマとしたアンソロジーコミック
[編集] 同人誌との違い
同人誌との大きな違いは、出版社が出版する書物で一般の書店に並ぶため、都市部に集中する同人ショップだけでなく、地方にある大きめの書店でも容易に購入できる。
アンソロジーコミックに掲載されたことをデビューしたと表現する同人作家もいる。二次創作物を書店流通させることになるので、原作を発売したメーカーや版元の公認を得て行われることも増えてきたが、その時々の人気ジャンルで特に性的描写ややおいを含む作品を収録したものについては、いまだに無断で出版しているものも多い。
通常の商業誌扱いとして流通するため、他社の作品名やキャラクター名、(登録)商標などの商品名を出せないなどの制限があり、同人誌ほど自由に絵やストーリーを描けるわけではない。特に原作版権者の公認を得ているものについては、内容チェックにより制限が追加される場合も多い。
例えば二次創作同人誌の刊行には寛容だったアダルトゲームメーカのLeafやTYPE-MOONは、一般書店に流通するアンソロジーに対してチェックが厳しいとされる。しかしギャルゲー業界で最初に公認マークを義務付けたKeyなどは内容に関して当初驚くほど寛容で、作家自身に「こんなストーリー描いていいのか!?」と思わせるものでも通過したという逸話もあり、「版権者公認=厳しい内容チェック」と一概にはいえない。そのためか、最近のアンソロジーでは「このアンソロジーの作品は、それぞれの作者が独自の発想、解釈を加えて構成したものであり、( 題材の作品名 )に関する公式見解を示すものではない」という趣旨の断り書きを併記する例も見られるようになっている。
題材とされる原作は漫画同人誌と同様に、ゲーム、漫画、小説、アニメのうち知名度が高い物が多く、家庭用ゲーム機への移植がないアダルトゲームが題材であっても、性的描写を含めない形で出版されることが多い(同人誌でも多く見られる)。
同人誌として発表された作品のみをまとめる場合や、新たに描きおろされたものを加える場合がある。表紙については描きおろしの場合が多い。
[編集] 同人誌ジャンルとの関係
日本のコミックアンソロジーは二次創作物のアンソロジーが主であるが、特定の題材について描かれた一次創作物を集めた場合もある。これらはいずれも「同人誌の1ジャンルをまとめたもの」としては同等なものであり、人気ジャンルの変遷にともない、今後も様々な種類のものが現れる可能性がある。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- その性質から絶版になりやすいアンソロジーコミックの復刊を試みている。
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