アル・アフダル
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アル・アフダル(生没年不詳)は、アイユーブ朝時代の人物でダマスカスの領主。アイユーブ朝の始祖サラーフッディーンの長男。第2代スルタン・アル・アジーズの兄。
1187年、ハッティンの戦いで父と共に出陣して初陣する。1193年、父が死去するとその遺領は他の兄弟たちによって分割相続されることとなり、アフダルはダマスカスを相続した。しかしアフダルは暗愚で、政治を家臣に任せて自身は酒に溺れたと言われている。
1198年、父の後を継いでいた弟・アジーズが死去すると、その後を継ごうと画策したが、叔父のアル・アーディルに阻まれてサルハドに追放された。その後は隠遁した。