アベック失踪事件
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アベック失踪事件（アベックしっそうじけん）とは、1978年夏に起きた、多数のアベック（一組の男女を指す）が行方不明となった一連の事件を指す。
事件がいずれも海岸で起きていること、行方不明者に失踪する動機が見当たらないこと、海岸まで乗ってきた交通手段（自動車など）が放置されたままであることなど、当初から不可解な点が目立った。
1980年1月、産経新聞が1面トップで「アベック失踪事件 外国諜報機関関与の疑い」と暗に北朝鮮による犯行であることを示唆したが、当時は「また右翼の産経新聞が、北朝鮮パッシングを始めた」と一笑に付された。
朝鮮労働党と友好関係にあった日本社会党も、北朝鮮は事件と関係ないとする朝鮮労働党の説明を信用していた。
2002年9月17日の小泉純一郎訪朝によって実現した日朝首脳会談で、金正日が北朝鮮による拉致行為であったことを認め、一部の失踪者の帰国が実現したが、生死が不明の者も残され、未だ全面解決には至っていない。
