アクセンチュア・マッチプレー選手権
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アクセンチュア・マッチプレー選手権(WGC-Accenture Match Play Championship)は、1999年に創設された世界ゴルフ選手権シリーズの第1戦として、毎年2月最終週に開かれるゴルフの大会である。会場は2006年まで、アメリカ・ロサンゼルス市内のカールスバットにある「ラコスタ・リゾート・アンド・スパ」で行われてきた。(2007年度からはコース移転の予定。参照文献:[1]、英語)
出場資格は「世界ランキング64位以内」の選手で、1回戦からマッチプレー方式の勝ち抜き戦で行われる。そのため、有資格者に欠場があった場合は繰り上げがあり、その繰り上げ選手も(世界ランキングにより)順番が定められている。「マッチプレーでは何が起こるか分からない」とよく言われるが、トーナメントの展開は毎回波乱に富み、上位シード選手がほとんど早期敗退することも珍しくない。それだけに、上位進出の常連選手たちは“マッチプレー巧者”とみなされる。
2001年の大会では、オーストラリアで1月3日~7日に開催されたことから、出場資格選手のほぼ半数が辞退するという異常事態が生じた。(新年休暇を楽しむ時期であり、1月第2週から前年度のPGAツアー優勝者のみが参加できる「メルセデス選手権」が控えているため、彼らにとっては無謀だという意味である。)そのため、2002年からは元の会場であるロサンゼルスの「ラコスタ・リゾート・アンド・スパ」に戻った。(2006年まで)
優勝者には、1924年~1927年に(当時はマッチプレー方式の)全米プロゴルフ選手権で4連覇を達成したウォルター・ヘーゲンにちなんだ「ウォルター・ヘーゲン・カップ」が贈呈される。
1994年~1996年までマッチプレー方式の「全米アマチュア選手権」に3連覇していたタイガー・ウッズでも、このアクセンチュア・マッチプレー選手権のタイトルは遠い道のりだった。2000年の大会では決勝でダレン・クラークに敗れて準優勝になり、2002年には1回戦敗退もある。それだけに、2003年の大会初優勝には重みがあった。続く2004年に大会連覇を達成しているが、2005年は2回戦敗退で終わり、3連覇はならなかった。
競技日程は5日間で、以下のように試合が進められる。勝ち進む選手たちには、とりわけ持久力が要求される長丁場になる。
- 第1日(水曜日) 1回戦(18ホール、32試合)
- 第2日(木曜日) 2回戦(18ホール、16試合)
- 第3日(金曜日) 3回戦(18ホール、8試合)
- 第4日(土曜日) 午前:準々決勝(18ホール、4試合) → 午後:準決勝(18ホール、2試合)
- 第5日(日曜日) 決勝:36ホール、3位決定戦:18ホール
[編集] 大会歴代優勝者
- 1999年 ジェフ・マガート(アメリカ)
- 2000年 ダレン・クラーク(北アイルランド)
- 2001年 スティーブ・ストリッカー(アメリカ)
- 2002年 ケビン・サザーランド(アメリカ)
- 2003年 タイガー・ウッズ(アメリカ)
- 2004年 タイガー・ウッズ
- 2005年 デビッド・トムズ(アメリカ)
- 2006年 ジェフ・オギルビー(オーストラリア)