アイリッシュ海
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アイリッシュ海、(アイルランド海、Irish Sea)はアイルランド島とグレートブリテン島を隔てている海である。大西洋とはアイルランドとウェールズ間のセントジョージ海峡で南側、アイルランドとスコットランド間のノース海峡を通して北側で繋がっている。
また、アイリッシュ海の真中にはマン島が存在する。
アイリッシュ海を経由するアイルランド島-ブリテン島間のフェリー接続便はスウォンジーからコーク行、フィッシュガード、ペンブロークからロスレア行、ホリーヘッドからダン・レアリー行、ストランラーからベルファスト、ラーン行、カーンライアンからラーン行がある。また、マン島を経由するリヴァプール、ベルファスト間の便もある。
アイリッシュ海にはウィンズケールにあるイギリスの軍用プルトニウム239核処理施設と発電所による重度の放射能汚染問題がある。生産開始からの数十年間で推定250kgものプルトニウムが海底沈殿物に堆積した。
最後の氷河期が終わり、温暖な気候に代わった時、アイリッシュ海は最近の2万年間で一連の劇的な変化を経験した。氷河期の真っ只中には現在の海の中心部分は恐らく淡水湖であった。1万年前に氷河が後退し、湖が海と再び繋がると、塩分を含むようになり、次にかつてのように 完全に塩辛くなった。