よくわかる現代魔法

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『よくわかる現代魔法』（-げんだいまほう）は桜坂洋/著、宮下未紀/イラストのライトノベルシリーズ。

[編集] 概要

第1作は、第2回集英社スーパーダッシュ小説新人賞での最終選考作「魔法使いのネット」を改稿・改題したもので、著者桜坂洋のデビュー作である。

2006年6月現在、集英社スーパーダッシュ文庫から5巻まで刊行されている。

注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。

[編集] 主な登場人物

森下こよみ（もりしたこよみ）: ドジで子供体型の高校1年生。身長は146cmで私服を着ていると小学生に間違われることも。成績も運動能力も良くはなく、誇れる所が何もない自分を変える為に、魔法学校のチラシを見て魔法を習おうとする。どんなコードでも金だらい召喚のコードに変換する特異体質。召喚できるたらいは銅のたらい、鉄のたらい、銀のたらいと次第にランクアップしている。
姉原美鎖（あねはらみさ）: 現代最強の魔法使いの一人。25歳の大学院生でもあり、プログラムを専攻している。現代魔法の第一人者で、実用化にまでこぎつけた人物。彼女の祖父が魔法学校をやっていた頃のチラシをこよみが読んで訪ねてきたことで、彼女に魔法を教えることになる。悪人ではないが、一般常識が欠如している。ネット通販が趣味で、バナナハンガーや業務用のカレールウ等ろくでもないものばかり買ってくる。小さい頃に母を亡くした為に、母代わりに聡史郎を育ててきた。味覚調整用コードを料理に絡めて調味している。
姉原聡史郎（あねはらそうしろう）: 美鎖の弟で高校2年生。魔法の存在を認めようとしない。長身で料理が得意。常識の無い姉の言動にしばしば頭を痛めている。幼い頃から美鎖の手料理を食べてきた為に、魔法に対して鈍感になり、無効化してしまう体質になってしまった。
一ノ瀬弓子クリスティーナ（いちのせゆみこくりすてぃーな）: 古典魔法の使い手でこよみと同い年。曾祖父は天才的な悪魔祓い。美しい容貌と抜群のスタイル、そして曾祖父から隔世遺伝した銀色の髪と紫の瞳でとても人目を引く。正義感が強く、魔法が悪用されることを嫌う。そのために美鎖と対立することもある。
坂崎嘉穂（さかざきかほ）: こよみのクラスメイト。理系が得意な委員長。幼い頃から機械が好きで、プログラムなどに関しても心得がある。当初は魔法の存在は知らず、こよみと共に魔法絡みの事件に関わり、美鎖の組んだコードに興味を持ち、プログラミングを教わり始める。口癖は「わからないならわからないでいい」「～と思われ」。

[編集] 用語

魔法: この作品では、異世界の物理法則を持ち込むものを魔法と呼んでおり、「古典魔法」と「現代魔法」の2種類がある。どちらもコードというものを組む点は同じであるが、古典魔法は自分の肉体を用い、現代魔法はコンピュータを用いる。コンピュータの処理能力の向上がコンピュータでの魔法の使用を可能にしたという設定である。コンピュータは人間の肉体と比べて複雑なコードを組むことには向かないが、同じコードの単純な繰り返しが可能である。