まんじゅうこわい
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まんじゅうこわいは、落語の噺の一つ。落語の中では「寿限無」や「目黒のさんま」に並ぶ有名な噺。笑府からの引用と思われる。
上方では好きと嫌いなものの件から、狐に化かされる男の話(江戸の「九郎蔵狐」)、老人の若い頃の怪談噺を経て、ようやく饅頭が嫌いな男が登場する演出で、たっぷり演じると30分以上もかかる。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] あらすじ
暇をもてあました若者数名が集まり、それぞれ嫌いなもの、怖いものを言いあっていく。皆、「蜘蛛」「蛇」「蟻」などと言ってる中にひとり、「世の中に怖いものなぞあるものか」という男がいる。本当に怖いものは無いのかとさんざん念を押しても「ないものはない!」と言う。しかし、何度も念を押しているうちにやっと「あった!」という。何が嫌いなのかと聞くと「饅頭」。
その男は「饅頭の話をしているだけで気分が悪くなった」と言い出し、隣の部屋で寝てしまう。
そこで皆は「あいつは気に食わないから饅頭攻めにしてやろう」と、金を出し合い、饅頭をたくさん買いこんで隣の部屋に投げ込む。すると、男は怖がるどころか「怖いから食べちまおう」「旨すぎて怖い」などと言いながらとうとう全部食べてしまった。
怒った皆が「本当のお前の怖いものは何だ!」と聞くと「今度は濃いお茶が怖い」。