まんがタイムきらら
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まんがタイムきららは、芳文社発行の4コマ誌(4コマ漫画専門雑誌)。原則として毎月9日に発売されている(但し、地域によっては発売日が異なることがある)。B5判、平綴じである。
キャッチコピーは「ドキドキ☆ビジュアル4コマ誌」(しばしば「D☆V」と略記される)。いわゆる「萌え系4コマ誌」の端緒を開いた雑誌として名高い。
目次 |
[編集] 歴史
- 2002年5月17日 - まんがホーム2002年7月号増刊として創刊。当時は中綴じであった。
- 2002年8月9日 - まんがタイムオリジナル2002年9月号増刊として第2号発売。この号から月刊化。
- 2003年7月26日 - 「まんがタイムきららコミックス」(後述)として『トリコロ』第1巻が刊行される。
- 2003年11月9日 - 独立した雑誌として新創刊(2003年12月号)。この号から平綴じとなる。また、現在の通巻号数は、この号を第1号として数えられている。
- 2004年6月23日 - 『トリコロ』のドラマCDが発売される。芳文社の4コマ誌に連載されている漫画作品としては、初めてのドラマCD化となる。この後、翌2005年1月には『1年777組』が、同年3月には『ねこきっさ』がドラマCD化されることとなる。
また、『ハイリスクみらくる』が集英社の『私立T女子学園』と非常に酷似したネタの話が掲載されたところ、次号において謝罪広告が掲載された上に『ハイリスクみらくる』は打ち切りとなった。
[編集] 特徴・内容の傾向
本雑誌は、芳文社の既存の4コマ誌で既に執筆していた作家(海藍、おおた綾乃、関根亮子、師走冬子、ナントカ、など)だけでなく、それまで4コマ誌では作品を発表したことの無かった作家や、同人誌作家として知られているが商業誌での活動歴があまり無かった作家、また成人向け漫画誌では既に活躍中であるが一般誌においては作品の発表の機会がなかった作家など、異分野の作家(ふじもとせい、太田虎一郎、刻田門大、ナフタレン水嶋、新条るる、など)を集め、まったく新しい4コマ誌として創刊された。掲載作品も、異世界や現代以外の時代を描いたもの(『ぽけっとジャーニー』、『影ムチャ姫』、『1年777組』、『ねこきっさ』、など)、普通の人間世界であるが特殊な設定の人物が登場するもの(『スーパーメイドちるみさん』、『かるき戦線』、『LOVE ME DO』、『てんしの末裔』など)、秋葉原という特殊な土地を舞台としたもの(『てんちょおのワタナベさん』)、など、それまでの4コマ誌では余り見られなかった傾向のものが多い。
他の4コマ誌とは異なり、読者投稿欄、占い、パズル、などは掲載されていない。読者アンケートと懸賞は行っているが、他の4コマ誌では実用的な賞品が多いのに対し、本雑誌では掲載作家のサイン色紙などが賞品とされることが多い。
増刊号としての創刊当時は、実質的には連載作品であるものの、あくまで毎号のゲスト作品が継続的に掲載されているという扱いであった。
本雑誌の姉妹誌に、「まんがタイムきららCarat」、「まんがタイムきららMAX」がある。また、2006年3月より「まんがタイムきららフォワード」が刊行されている。
[編集] まんがタイムKRコミックス
芳文社では、4コマ誌に連載された作品の単行本を「まんがタイムコミックス」として刊行していたが、本雑誌に連載された作品の単行本については「まんがタイムKRコミックス」として別レーベルを設けた。本レーベルの単行本は、2003年7月に『トリコロ』第1巻から刊行が開始され、2ヶ月に1冊のペースで刊行され続けた後、2004年3月以降は毎月2冊のペースで、毎月27日前後に発売されている。2005年に入ってからは月3冊ペースになる事も増えた。
本レーベルでは、巻末に「KIRARA MENU」として通し番号がつけられており、『トリコロ』第1巻が1番となっている。また、この通し番号には、限定生産だった『トリコロプレミアム』や、本誌では連載されていない『風華のいる風景』(大井昌和)なども含まれている。
なお、このレーベルは、最初の2冊(『トリコロ』第1巻と2003年9月の『てんちょおのワタナベさん』第1巻)では「まんがタイムきららコミックス」とされていたが、3冊目(2003年11月の『1年777組』第1巻)の発行時から現在の「まんがタイムKRコミックス」に変更された。これは、「まんがタイムきららコミックス」の商標登録申請が特許庁により拒絶されたためである。秋田書店が「きらら16コミックス」を登録済みだった為と推測される。「まんがタイムきらら」の商標登録申請は通っている。
[編集] きらスタ
前途有望な新人の作品を短期集中で掲載するもの。きららスタジアムの意味。2006年2月開始。
まんがタイム関連誌では伝統的に新人の作品をゲスト扱いで数回掲載しながら様子を見るが、きらスタでは同一作品をきらら・きららCarat・きららMAXの3誌で同時に掲載する。人気があればその作品をそのままいずれかの雑誌で連載に切り替え続投となる。新人の読者人気を短期で判断できるメリットがあり、読者層がほぼ同じ雑誌を複数抱えるきららならではの手法と言える。だがしかし、第一回挑戦者の「うぃずりず(里好)」以降の挑戦者は全滅している(2006年12月時点)。
[編集] 連載されている主な作品
(2006年12月時点、連載期間の長い順)
- スーパーメイドちるみさん (師走冬子、創刊号 - )
- 影ムチャ姫 (ナントカ、創刊号 - )
- 1年777組 (愁☆一樹、2002年10月号 - )
- ねこきっさ (ととねみぎ、2002年10月号 - )
- 三者三葉 (荒井チェリー、2003年2月号 - )
- 姉妹の方程式 (野々原ちき、2003年5月号 - )
- かみさまのいうとおり! (湖西晶、2003年12月号 - )
- 棺担ぎのクロ。~懐中旅話~(きゆづきさとこ、2005年1月号 - )
- ふおんコネクト!(ざら、2006年3月号 - )
- うぃずりず(里好)
[編集] 過去に連載されていた主な作品
(2006年12月時点、連載開始号の古い順)
- トリコロ (海藍、創刊号 - 2005年5月号)(※表紙のみ2005年7月号、2006年4月より「電撃大王」へ移動)
- ぽけっとジャーニー (おおた綾乃、創刊号 - 2005年2月号)
- 隠密☆少女 (関根亮子、創刊号 - 2005年2月号)
- LOVE ME DO (新条るる、創刊号 - 2005年9月号)
- てんちょおのワタナベさん (刻田門大、創刊号 - 2005年10月号)
- 市立鋳銭司学園高校放送部 (ふじもとせい、創刊号 - 2005年12月号)
- マオマオ (ナフタレン水嶋、創刊号 - 2006年7月号)
- かるき戦線 (太田虎一郎、創刊号 - 2006年2月号)
- てんしの末裔 (藤島じゅん、2002年10月号 - 2006年1月号)
- ハイリスクみらくる (吉谷やしよ、2003年1月号 - 2004年10月号)
- 悪魔様へるぷ☆ (岬下部せすな、2003年7月号 - 2006年5月号)
[編集] 表紙の変遷
4コマ誌においては、他のジャンルの漫画雑誌と異なり、表紙イラストが1名の作家によって複数月連続して担当される、という特徴がある。ここでは、本誌の表紙イラストを担当していた作家・作品と、その担当していた期間を記す。
- おおた綾乃(ぽけっとジャーニー)(創刊号(2002年7月号))
- 門井亜矢(天然女子高物語)(2002年9月号)
- 海藍(トリコロ)(2002年10月号 - 2004年5月号)
- むっく(ホワイトロリータ)(2004年6月号 - 同年7月号)
- 里美いちか(ひなめいど)(2004年8月号)
- 海藍(トリコロ)(2004年9月号 - 2005年2月号)
- 湖西晶(かみさまのいうとおり!)(2005年3月号)
- 海藍(トリコロ)(2005年4月号 - 2005年5月号)
- 岬下部せすな(悪魔様へるぷ☆)(2005年6月号)
- 海藍(トリコロ)(2005年7月号)
- 湖西晶(かみさまのいうとおり!)(2005年8月号 - 2006年2月号)
- きゆづきさとこ(棺担ぎのクロ。~懐中旅話~)(2006年3月号 - 同年4月号)
- ヒロユキ(ドージンワーク)(2006年5月号 - 同年6月号)
- きゆづきさとこ(棺担ぎのクロ。~懐中旅話~)(2006年7月号)
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- まんがタイムきららWeb - 公式サイト。
- きららDatabase - 本雑誌とその増刊について、各号の掲載作家などを記録している個人サイト。