ねるねるねるね
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ねるねるねるねは、カネボウフーズが1985年に発売した菓子。化学実験を思わせる手順によって菓子を自ら「作る」斬新さが子どもの心をつかみ、発売から20年以上経った現在も根強い人気を誇っている。
魔女のような姿をした老婆が登場し「ねるねるねるねは練れば練るほど色が変わって、こうやってつけて……うまい!」と叫び、後ろの電飾が激しく瞬くテレビCMは1999年末まで使われた。魔女役を演じていたのは声優でもある鈴木れい子。時折、死亡説が流れることがあるが、鈴木本人はいまだ現役の役者である。
なお、ねるねるねるねをはじめとする一連の作る菓子はサイバー菓子(ケミカル菓子)などと呼ばれている。着色料などが体に悪いのではないかと買い与えるのを控える親もいる。その為、サイバー菓子の材料は大半が天然由来の既存添加物であり、指定添加物(合成添加物)は使われていない場合が多い。ねるねるねるねの場合、着色に使われるのはアントシアニン系の色素であり、原材料は赤キャベツやクチナシである。色の変化も酸性値の変化によるもので、これはリトマス試験紙と同じ原理である。
[編集] 主なサイバー菓子
- ムクムクソーダ:泡が大量に発生する炭酸飲料系の粉末ジュース
- ツブポン:液体の中にもう一方の液体をスポイトで垂らすと凝固し、底にゼリー状の粒がたまる
- かちんかちん:粉末を水で練ると、次第に固まってラムネ状の菓子が出来上がる
- なるなるみになる:枝を模した放射状のスティックの先に水をつけ、粉末をつけると実のようなゼリーが出来上がる
- すらすらキャンバス:粉末の上にスポイトで字や絵を描くと、その部分だけが固まってゼリーになる
- ガムがため:粉末を特製の型に入れて押し固めると、ガム(のようなもの)が出来上がる