だし (郷土料理)
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だしは、山形県の内陸部で食べられる郷土料理。新鮮な夏野菜と香味野菜をよく冷やしきざみ合わせたもの、または、それをご飯にかけたもの。
よく冷やしてある野菜を、荒くみじん切りにきざみ混ぜ合わせ、酒や醤油、うま味調味料などで味付けしたもの。主に茄子、胡瓜などの夏野菜と、少量の紫蘇、茗荷、葱、生姜などの香味野菜を好みに応じて用いられるが、身近な野菜であれば食材を選ばない。また、オクラや昆布を使って、粘り気を出すこともある。 各家庭によって、それぞれの味付けがあるのも特徴。
出来上がっただしは、大皿に盛られ、それぞれが適量をご飯に載せて食べることが多く、豆腐と組み合わせて、冷奴の薬味の替わりとして食べられることもある。 また、蕎麦つゆと同量に入れ、麺に絡ませる食べ方もあるようだ。 発祥の地は花笠音頭でも有名な尾花沢市。
尾花沢では、実際に「だし」と言う場合、「し」をほぼ「す」に近い鼻母音混じりの発音で「だす」と言う。アクセントは「だ」におく。
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