さくらんぼキッス ~爆発だも~ん~
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さくらんぼキッス ~爆発だも~ん~(さくらんぼきっす ばくはつだもーん)は、2003年3月14日に戯画が発売したアダルトゲーム、『カラフルキッス ~12コの胸キュン!~』のオープニング&エンディングテーマ。作詞:KOTOKO、作曲・編曲:C.G mix、ボーカル:KOTOKO。 『SHORT CIRCUIT』(後述)発売前に秋葉原等で張り出された販促用のポスターには曲名の英訳として、「Cherry Kisses -Oh, It's an Explosion-」と記されていた。
2002年冬のコミックマーケットでのデモや戯画のサイトにおけるオープニングムービーの公開(2003年1月)によって世に知られることになり、「♪好~き好き好き(×4)」、「ハイハイ」などのコミカルな合いの手でインターネットを中心に話題を呼び、前年の『PAPAPAPAPANTSU ~だってパンツだもんっ!』(『DA・パンツ!』オープニングテーマ)を契機に始まったアダルトゲームのテーマソングにおけるコミカル化、電波ソング化を加速させることとなった。また逆に、ネット上でこの曲を知り、KOTOKOや戯画を知ったという者も少なくない。
I'veはこの曲の大ヒットを受け、それまでゲームのテーマソング集『Girl's COMPILATION』シリーズには収録してこなかった明るい曲調のテーマソングやいわゆる電波ソングを集めたコンセプトアルバム『SHORT CIRCUIT』を2003年11月27日に発売した。このアルバムはビジュアルアーツが発売するいわゆるインディーズアルバムであったため、一般のCDの販路には乗らなかったが、しばらくの間『Amazon.co.jp』のソフトウェア部門売り上げトップ5をキープし続けた。
KOTOKOがメジャーデビューしたことにより、KOTOKOの電波ソングはかなり減ったが、この曲がKOTOKOをネット界において一躍有名にしたという点において、記念碑的な曲とする見方もある。
なお、この曲は熱烈なファンの要望により、DAM等一部のカラオケで配信されるに至った。
その後戯画は2004年2月6日にカラフルシリーズ第2弾として『カラフルハート ~12コのきゅるるん♪~』を発売、再びオープニング&エンディングテーマにKOTOKOを起用し、『きゅるるんKissでジャンボ♪♪』(作詞:KOTOKO、作曲・編曲:C.G mix、ボーカル:KOTOKO)が発表され、同様に大きな反響を呼んだ。
これらのヒット後、従来のアダルトゲーム購買層に見られた「パッケージ買い」(事前の広報などで公開されるCGやゲームのパッケージだけを頼りに購入すること)、「声優買い」(特定の声優が出演していることから、内容を問わず購入すること)の他に「歌買い」(オープニング・エンディングテーマを目的に購入すること)が見られるようになった。また販売側も「歌買い」層をターゲットとするため、オープニング・エンディングテーマのマキシシングルを初回特典として封入することも少なくない。