おしら様
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おしら様(おしらさま、お白様とも)は、日本の東北地方で信仰されている家の神で、一般には蚕の神、農業の神とされる。
神体は、桑の木で作った1尺(30センチメートル)程度の一対の棒の先に男女の顔や馬の顔を書いたり彫ったりしたものに、布きれで作った衣を多数重ねて着せたものである。普段は神棚や床の間に祀られている。
おしら様の祭日を「命日(めいにち)」と言い、旧暦1月・3月・9月の16日に行われる。命日には、神棚などからおしら様を出して神饌を供え、新しい衣を重ね着させる(これを「オセンダク」という)。盲目の巫女であるイタコがおしら様に向かって神寄せの経文を唱え、おしら様を手に持って祭文を唱えながら踊らせる(これを「オシラアソバセ」という)。また、青森県弘前市の久渡寺では「大白羅講」が5月15日に行われる。
おしら様の信仰には多数の禁忌がある。例えば、おしら様は動物の肉や卵を嫌うとされ、これを供えてしまうと大病を患うという。また、祀り方が雑だと家族に祟り、死んでしまうという。
伝承園の御蚕神堂(おしらどう)には千体のおしら様が展示されている。
「千と千尋の神隠し」では、大根を擬人化した神として登場している。
[編集] 関連項目
- 蚕神
- 日本の神の一覧