L85
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L85はイギリスのアサルトライフル。イギリス軍のSA80ファミリーのうちの一つである。海外ではジンバブエとジャマイカで採用されている。
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[編集] 概要
1985年、L1A1と更新する形で採用された。ブルパップ方式を採用し、発射機構は銃の最後部に収められ、全体のコンパクト化を図っている。また本体はプレス鉄板、ハンドガードやグリップ部分はプラスチックを使用し、優れた生産性・耐久性を持ちながら低コスト化に成功している。弾薬には5.56mm NATO弾を使用する。
メカニズムはAR-18をベースとしており、M16用のマガジンを使用できる。また命中精度を高める為に取り外し可能なスコープサイトを備えている。 頑丈なスチールを多用した事が祟って重量は約5Kgと、FA-MASやステアーAUGなどのブルパップ型は勿論、一般的なアサルトライフルよりも重い。
イギリス軍に配備されてすぐに多くのトラブルが発生し、幾多の大小規模の改造を経てL-85A1となる、しかしそれでもトラブルは収まらず80カ所を超える改良を施しSA80という名称になり、それに加えて専用の弾薬(NATO弾と共通規格ではある)を使用するにもかかわらずトラブルは収まらなかった。クウェートで行われた試験では平均99発毎に作動不良を起こしたとのことである。
その為、陸軍特殊部隊SASではL85ではなく、アメリカのM16A2を使用していたことが知られている。バッキンガムの衛兵にも支給されており、彼らは伝統的な衣装に近代的なL85小銃を抱えた姿で、警衛にあたっている。
[編集] SA80の大改修
SA80A1はそれまでに幾多の改良を加えられたにもかかわらずトラブルはなくならず、幾多のトラブルを解決するため、1991年にヘッケラー&コッホ社が改修作業を請け負うことが決定した。
H&K社が改修を施した200挺のテストは成功裏に進み、9200万ポンド(約150億円)を投じて20万挺のSA80A1を改修する契約が結ばれた。これは1挺あたり実に7万5千円にもなり、H&K社のG36ライフル1挺とほぼ同額である。
[編集] SA80シリーズ
SA80とは Small Arms 1980's から由来している。一種のファミリーネームと考えることもでき、重要部を共通設計として、次のような派生形が開発された。
- L85 IW (Individual Weapon) - アサルトライフル(当項目)
- L86 LSW (Light Support Weapon) - 分隊支援火器
- L22 Carbine (別名 L85A2, SA80A2 Carbine, SA80K) - カービンモデル
- L98A1 CGP (Cadet General Purpose) - 訓練用
[編集] 外部リンク
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