高砂 (東京都)
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高砂(たかさご)は東京都葛飾区中部に位置する地域。現在の住居表示には高砂一丁目から高砂八丁目までがある。現在は地域の多くは閑静な住宅地となっている。
[編集] 地理
中川の東岸に位置する。一丁目は新中川との分流点の南にあり、他とは新中川で東西に隔てられている。両者は高砂諏訪橋で繋がっている。町域の北は新宿(にいじゅく)と接している。南は細田や奥戸に、東は柴又などにそれぞれ接している。中川の対岸は青戸であり、高砂橋で繋がっている。
地域の中央にある京成電鉄の京成高砂駅は、京成本線、北総鉄道、京成金町線が分岐するターミナルとして機能する地上駅である。駅の南東側にはイトーヨーカドーがある。
道路は環七通りと東京都道307号王子金町江戸川線の間を通る東京都道468号堀切橋金町浄水場線が地域を南西から北東に向かって貫いている。この道路は環七通りから途中高砂橋を経て、高砂駅の東側に達するが、電車の往来の激しい駅近くの踏切では人や自動車の南北の往来が妨げられることがしばしばある。都道468号をさらに進むと柴又帝釈天に至る。 新宿方面から水路沿いを南下し高砂八丁目交差点に至る道は古くは千葉県の佐倉に至る街道であった。 また高砂一丁目を環七通りが南北に貫いている。その北端に青砥橋があり青戸と繋がっている。
地域にはその他、高砂6-1に怪無池(けなしいけ)、高砂7-13に山田検校の墓のある源照寺、高砂1-2に葛飾区総合スポーツセンター(野球場、テニスコート、温水プール、エイトホール)、高砂5-55に京成電鉄の車両基地などがある。
[編集] 歴史
1932年(昭和7年)の葛飾区誕生にいたるまで地域は長く曲金(まがりかね)と呼ばれる農村地域であった。
明治の地租改正の際、曲金村の小字名をつけるのにいくつかの謡曲から借用した。 1889年(明治22年)の市制・町村制で曲金村は南葛飾郡奥戸村の大字となった。 葛飾区成立の際、これにあわせて前述の謡曲からとった小字名のひとつであり、京成電気軌道の駅名になっていた高砂を語感のよくない曲金の代わりに旧曲金村を地域とする新しい町の名に採用した。
1965年(昭和40年)の住居表示実施に伴い、それまでの諏訪町や高砂町の大部分、新宿三丁目 などより新たに高砂が誕生した。
[編集] 関連項目
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