青年会議所
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青年会議所(せいねんかいぎしょ、Junior Chamber、JCあるいは発音にあわせてjayceeとも)とは、若いリーダーと企業家を対象とした、国際青年会議所(こくさいせいねんかいぎしょ、JCI Junior Chamber International)を中心とする国際団体。
主たる目的は、「人間力開発」「地域力開発」「リーダーシップ開発」を柱とする各種プログラムの遂行である。これらを総称してJC運動ともいう。
本項では主として日本の青年会議所について記述する。
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[編集] 概要
日本では、社団法人日本青年会議所(にっぽんせいねんかいぎしょ)が中心となり、20歳から40歳までのリーダーを志す青年で構成されている。
活動の基本として『修練』『奉仕』『友情』からなる「三信条」、『会員は率先して行動する』ことをうたう「JC宣言文」、『明るい豊かな社会を作り上げよう』とする「綱領」、国際青年会議所の綱領である「JCIクリード」を掲げる。
世界のJCの中でも日本はJC運動が活発な地域であり、OBを国会議員、地方議員、日本商工会議所、経済同友会、経団連など各界に多数輩出し、日本の政財界の一翼を担う人材を共育している。
2005年現在、日本全国の739の地域にLOM(ロム)と呼ばれる青年会議所が存在し、43,000名弱のJAYCEE(ジェイシー)と呼ばれる青年会議所会員が活動している。
40歳を迎えた会員は「卒業」とされて満期退会扱いとなり、会の活動に直接関与することはできなくなる。このことが組織の活性化を促しているとされ、JCの特徴のひとつとなっている。
卒業以降は出身LOMのシニア会に所属する他、日本JCのシニア会に入会する者もいる。またロータリークラブやライオンズクラブに入会して活動する者も多く見られる。
[編集] 組織
青年会議所活動の最小かつ基本単位は、都道府県の都市ごとに組織しているLOM(Local Organization Member:ロム)と呼ばれる青年会議所である。
LOMの連携・連絡調整機関として、都道府県ごとにブロック協議会が、ブロックの連携・連絡調整機関として、地方ごとに地区協議会が組織され、これら全体の連絡調整機関(NOM(National Organization Member:ノム))として日本青年会議所がある。
多くの青年会議所は公益法人としての社団法人格を有していて、監督官庁の指導のもと運営を行っている。
日本青年会議所の長は会頭と呼ばれ、各地方の青年会議所の長は理事長と呼ばれる。
本来、青年会議所メンバーは上下の隔たり無く皆平等であり、そのために公式の場では敬称として「君」が義務付けられている(実際には年功序列による上下や先輩後輩関係がある)。しかしながら理事長、会頭などトップ役員人事において有力OBが関与・干渉する例が少なからず見受けられる。一例として、政治評論家三宅久之によると、会頭の改選においては現外務大臣である麻生太郎が認めた人物から選ばれるという。
[編集] 青年会議所と青年団
しばしば青年会議所と青年団は混同されがちだが、両者は全くの別物である。大きな違いは青年会議所は公益法人としての社団法人格を有しているところが多いが、青年団においては法人格を有しているところはほとんどない(ただし近年、一部では特定非営利活動法人(NPO法人)格を取得する動きもある)また、青年会議所では明確に40歳を迎えた会員は「卒業」と決まっているが、青年団ではそれが比較的曖昧で、稀に40歳を超えた「青年団員」も見受けられる。
しかしながら「地域社会の創造」「世界平和の実現」など、謳っている信条が似ている事から地域によっては連携し事業を行う場合もある。
[編集] JC出身・在籍中の著名人
- 愛知治郎(仙台JC、参議院議員)
- 赤池誠章(甲府JC、衆議院議員)
- 麻生太郎(飯塚JC、元会頭、外務大臣)
- 牛尾治朗(東京JC、元会頭、ウシオ電機会長)
- 柿崎順一(科野JC、元理事長、芸術家、華道家)
- 小泉純一郎(横須賀JC、第87、88、89代内閣総理大臣)
- 鴻池祥肇(尼崎JC、元会頭、元国務大臣)
- 越本隆志(宗像JC、在籍中の2006年1月に第34代WBC世界フェザー級王者獲得)
- 佐藤栄佐久(郡山JC、元理事長、元副会頭、前福島県知事)
- 千玄室(京都JC、元会頭、裏千家前家元)
- 田中良生(とだわらびJC、元埼玉ブロック会長 衆議院議員)
- 中川俊直(東広島JC、元衆議院議員秘書、中川秀直自民党幹事長の次男・東広島市長選挙候補者)
- 西岡武夫(長崎JC、参議院議員、元文部大臣)
- 丹羽秀樹(春日井JC、衆議院議員)
- 服部禮次郎(東京JC、元会頭、セイコー名誉会長)
- 鈴木寛(東京JC、参議院議員)
- 平将明(東京JC、衆議院議員)
- 村岡兼幸(秋田JC、元会頭、村岡兼造元官房長官の長男・秋田県知事選挙立候補者)
- 森喜朗(小松JC、第85、86代内閣総理大臣)