閑院宮載仁親王

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閑院宮載仁親王
1865年 11月10日- 1945年 5月20日

忠誠	大日本帝国陸軍
階級	元帥
指揮	参謀総長
賞罰	大勲位,功一級

閑院宮載仁親王（かんいんのみやことひとしんのう、慶応元年9月22日（1865年 11月10日）-昭和20年（1945年）5月20日）は日本の皇族、陸軍軍人。伏見宮邦家親王第十六王子。官位は元帥陸軍大将大勲位功一級。小松宮彰仁親王、北白川宮能久親王、華頂宮博経親王、伏見宮貞愛親王の弟、東伏見宮依仁親王の兄。三条実美の次女智恵子と結婚し閑院宮春仁王、華子女王を儲ける。

親王は3歳で出家し三宝院門跡を相続するが、明治4年伏見宮に復籍のうえ、翌年閑院宮を継承する。フランスへ留学。サン・シール陸軍士官学校、騎兵学校、陸軍大学を卒業し軽騎兵第7連隊付を経て帰国。 1891年（明治24年）、三条実美の二女智恵子と結婚。騎兵大隊長、騎兵連隊長を歴任し参謀本部に勤務の後、騎兵旅団長。日露戦争では、満州軍総司令部付きの武官として従軍した。 1912年（大正元年）に陸軍大将となり、1919年（大正8年）には元帥の称号を賜った。 1931年（昭和6年）から1940年（昭和15年）まで参謀総長を務めた。この参謀総長就任には時の陸軍大臣荒木貞夫の思惑が在ったという。1945年（昭和20年）5月、81歳で薨去。国葬を賜る。二・二六事件当時の参謀総長だが、その対応の拙さから、かつて自らが教育した甥の昭和天皇の叱責を受ける。このとき親王は70歳、昭和天皇は35歳であった。

智恵子妃との間に二男五女がいる。第一王子篤仁王は夭逝し、第二王子春仁王が閑院宮を継承する。第一王女恭子女王、第二王女茂子女王、はそれぞれ安藤信昭、黒田長礼に降嫁する。第三王女季子女王、第四王女寛子女王は何れも成年を迎える前に早世した。第五王女華子女王は海軍大佐華頂博信侯爵に嫁ぐが後、離婚し戸田豊太郎夫人となる。

[編集] 年表

慶応元年（1865年）9月22日	誕生
慶応3年（1867年）	出家・三宝院門跡相続
明治4年（1871年）	伏見宮復籍
明治5年（1872年）1月	閑院宮家6代目継承
明治10年（1877年）10月	陸軍幼年学校入校
明治11年（1878年）8月	親王宣下・載仁の名を賜る
明治15年（1882年）9月	フランス留学
明治20年（1887年）8月18日	陸軍騎兵少尉・大勲位菊花大綬章受章
明治23年（1890年）11月	陸軍騎兵中尉
明治24年（1891年）7月	帰朝
明治24年（1891年）9月	陸軍士官学校生徒隊附
明治25年（1892年）11月	陸軍騎兵大尉・陸軍士官学校教官
明治26年（1893年）7月	騎兵第1大隊中隊長
明治27年（1894年）8月	陸軍乗馬学校教官
明治27年（1894年）9月	第1軍司令部附
明治27年（1894年）11月	陸軍騎兵少佐
明治27年（1894年）11月3日	騎兵第1大隊長心得
明治28年（1895年）10月	騎兵第１大隊附
明治29年（1896年）11月20日	騎兵第1連隊長心得
明治30年（1897年）11月	陸軍騎兵中佐・騎兵第1連隊長
明治32年（1899年）10月28日	参謀本部出仕（欧州出張）
明治32年（1899年）11月3日	陸軍騎兵大佐
明治33年（1900年）1月25日	参謀本部部員
明治33年（1900年）2月29日	欧州出張
明治33年（1900年）9月3日	帰朝
明治34年（1901年）11月3日	陸軍少将・騎兵第2旅団長
明治37年（1904年）9月21日	満州軍総司令部附
明治37年（1904年）11月3日	陸軍中将
明治38年（1905年）5月	大本営附
明治38年（1905年）12月20日	参謀本部附
明治39年（1906年）2月3日	第1師団長
明治44年（1911年）9月6日	近衛師団長
大正元年（1912年）11月27日	陸軍大将・軍事参議官
大正5年（1916年）8月	ロシア出張
大正5年（1916年）10月	帰朝
大正8年（1919年）12月12日	元帥
大正10年（1921年）9月24日	大勲位菊花章頚飾
大正12年（1923年）10月27日	議定官
昭和6年（1931年）12月23日	参謀総長
昭和15年（1940年）10月3日	辞職・議定官
昭和17年（1942年）4月4日	功一級金鵄勲章
昭和20年（1945年）5月20日	薨去
昭和20年6月18日	国葬