長崎県交通局
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長崎県交通局(ながさきけんこうつうきょく)は、長崎県でバスを運営している地方公営企業であり、通称長崎県営バス、単に県営バスともいう。およそ440台を保有する日本唯一の県営バスである。昭和9年(1934年)3月16日、全国初の国立公園である雲仙天草国立公園が誕生した際に、旅客輸送の手段として設立された。都道府県が公共交通機関を運営しているのは東京都と長崎県のみである。
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[編集] 沿革
- 1934年3月24日 長崎・諫早・雲仙地区のバス事業者5社を買収し長崎県営自動車を設立。
- 1941年6月1日 長崎県自動車局に改称。
- 1947年7月29日 長崎県交通局に改称。
- 1948年5月11日 長崎県公共事業部に改称。
- 1950年8月12日 長崎県交通部に改称。
- 1963年7月15日 長崎県交通局に再改称。
- 1989年3月20日 長崎~大阪間の夜行高速バス「ロマン長崎号」運行開始。同局初の夜行高速バス。
- 2005年2月17日 長崎~宮崎間の高速バス「ブルーロマン号」運行開始。
[編集] 営業所
※すべて長崎県内。
- 本局・長崎営業所
- 所在地:長崎市八千代町3番10号
- 矢上営業所
- 所在地:長崎市田中町384番1号
- 長与営業所
- 諫早営業所
- 所在地:諫早市貝津町1492番1号
- 大村営業所
- 所在地:大村市松山町489番13号
- 小浜営業所
- 所在地:雲仙市小浜町大字南木指字合屋1760番地
[編集] 一般路線バス
長崎市、諫早市、大村市、島原半島など、長崎県南部一帯に路線を持つ。長崎、諫早、雲仙から長崎空港への空港連絡バスも運行している。(長崎バスと共同運行)
2005年11月30日をもって雲仙~島原(大手)間の運行が休止された。また、2006年3月2日、2007年春に島原半島を走る16路線全てを廃止し、島原半島から撤退することを表明した。
[編集] 運行している市町村
※長崎県内のみの運行
[編集] 回数券
1978年に導入された。西肥バス、佐世保市営バス、長崎バス、島鉄バスと共通して使うことができる。
なお、回数券に代わり、2002年1月21日には上記の4社と共通で使える全国初の共通ICバスカード「長崎スマートカード」が導入された。これにはソニーのFeliCa(フェリカ)技術が使われている。
2004年に長崎スマートカードへの切り替えが完了したため、県営バスを含めた上記5社の各回数券の販売が同年9月30日をもって中止され、さらに2005年4月1日から回数券は使用できなくなった。
[編集] 主なターミナル
[編集] 高速バス・特急バス
[編集] 現在運行中の路線
- 大阪(梅田)~長崎「ロマン長崎号」(阪急観光バスとの共同運行)
- 宮崎~長崎「ブルーロマン号」(宮崎交通との共同運行)
- 大分~長崎「サンライト号」(長崎自動車・大分交通・大分バス・亀の井バス・日田バスと共同運行)
- 熊本~長崎「りんどう号」(九州産交バスとの共同運行)
- 北九州~長崎「出島号」(西日本鉄道との共同運行)
- 佐世保~長崎(西肥自動車との共同運行)
[編集] 過去に運行していた路線
- 長崎~枚方・京都「きょうと号・ながさき号」(京阪バスとの共同運行)
- 広島・岩国・徳山・防府・山口~大村・諫早・長崎「ひろしま号・ながさき号」(広島バス・防長交通との共同運行)
- 福岡~諫早・雲仙「雲仙号」(西日本鉄道との共同運行)※西日本鉄道撤退後、2004年4月1日廃止
- ハウステンボス~長崎 ※2005年3月31日をもって撤退。現在は西肥自動車単独運行
- 呼子・唐津~長崎「レインボー壱岐号」 ※2006年3月31日をもって撤退。現在は昭和自動車の単独運行となり、県営バス側は発券業務のみ継続
- 長崎~熊本(有明フェリー経由)特急バス「ありあけ号」(九州産業交通、島原鉄道との共同運行、1997年ごろ廃止)
[編集] 定期観光バス
- ぶらぶらコース(長崎市内観光・2006年4月1日より廃止)
- 観光特急(長崎~小浜・雲仙)
[編集] 外部リンク
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