ハウステンボス
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ハウステンボス(Huis Ten Bosch)は、長崎県佐世保市にある、オランダの街並みを再現して作られたテーマパークである。現在はオランダのみならず、ヨーロッパをテーマにしている。 たびたびドラマ・映画・CMなどのロケ地としても使われる。 佐世保市の町名にもなっており、ハウステンボスの所在地の住所が佐世保市ハウステンボス町1-1となっている。
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[編集] 沿革
- 1992年3月25日 ハウステンボスがオープン。
- 1994年3月25日 ハウステンボス開業2周年記念として、ジャネット・ジャクソンの野外ライヴ開催。
- 2002年夏 「フライト・オブ・ワンダー」「キッズファクトリー」 オープン
- 2003年2月26日 会社更生法の適用を申請。
- 2003年9月 支援企業として野村プリンシパル・ファイナンス(野村証券系投資企業)に決定。
- 2004年3月 2014年までの更生計画案を提出。
- 2004年4月24日 リニューアルオープン。
- 2006年7月22日 愛知万博の人気パビリオンだった「三菱未来館@earth(アット・アース)もしも月がなかったら」を譲り受け、園内の新アミューズメント施設「Kirara(キララ)」としてオープン。
- 2006年10月 チャペル「ホワイトシンフォニー」を園内の港地区(ホテル・デンハーグとパレスハウステンボスの間)にオープン。
- 2007年3月25日 「Kirara(キララ)」に続く新たなアミューズメント施設として、愛知万博の「三井・東芝館」に出展され人気を集め、観客がコンピュータグラフィックス(CG)を使い映画の登場人物になれる「グランオデッセイ」をニュースタッド地区にある「天星館」を改装してオープンする予定。
[編集] 森の家
ハウステンボス(Huis Ten Bosch)とはオランダ語で「森の家」という意味。オランダのベアトリクス女王が現在居住のハウステンボス宮殿(:nl:Paleis Huis ten Bosch)を再現した事から名付けられた。
[編集] ハウステンボスプロジェクトの概要
大村湾に面した佐世保市針尾地区にあり、開発面積は152万ヘクタール(46万1干坪)で東京ディズニーリゾート(ディズニーランド+ディズニーシー)とほぼ同規模。
[編集] イメージづくり
オランダの400年の国づくりに学びながらストーリーを作り、「人と自然が共存する新しい街」『自然の息づかいを肌で感じることのできる新しい空間』を目指してつくられた。 各地区毎にオランダの文化と豊かな自然が息づき、ハウステンボスで生活する人々や訪れる人々に充実したリゾートライフを提供することを目指しており、どの地区も施設や街の紋章などまでオランダ政府の協力や助言のもとにオランダにある建物を忠実に再現している。
地名も1991年(平成3年)6月「佐世保市ハウステンボス町」として登録された。商業施設が地名として認定されている例は他にない。
[編集] 土壌の改良
この用地はかつて長崎県が工業団地として造成したが企業誘致に失敗、手つかずのままであった。この土地を長崎オランダ村株式会社(当時)が長崎県より買い上げ、草木が全く生えない土地に自然を蘇らせることからスタート。 まず、土地購入費以上の投資をして土壌改良を行い、土地を掘削して堆肥を混入する有機的な方法を採用、綿密な調査や研究に基づいて植栽計画を行い、約40万本の樹木と30万本の花を植えた。
[編集] 運河の開発
また、街中に張り巡らされた運河は全長6,000m、深さが5m、水深2.5m、幅が20~30m。水際の植物や動物など自然の生態系を守るため、水際に接するものは、石や土、木を利用し、この運河の護岸にもコンクリートを使わず全て石積みにしている。 また、運河の水は大村湾の干満の差を利用して入れ替える他、ポンプで強制循環させ澱ませないようにするほか、園内の施設で汚水や排水をさらに3次処理、高度処理し、排水汚染度5ppm以下にして草木に散水、土壌ろ過し、自然に戻すという方法をとっている。 その徹底した浄水処理により、元々の大村湾の水よりもハウステンボス内で浄化して湾に戻す水のほうが汚染度が低くなっているほど。
建設などにかかった費用は総額2千数百億円といわれる。
総合保養地域整備法(リゾート法)の適用も受けている。
[編集] ミュージアム・アトラクション等
- ミュージアムモーレン
- テディベアキングダム
- ミステリアスエッシャー
- 天星館(閉館)
- 平成19年3月 グランオデッセイ(愛・地球博 三井・東芝館)に変更予定。
- フライト・オブ・ワンダー (旧宇宙帆船館)
- ホライゾンアドベンチャー
- Kirara(キララ) (旧ノアの劇場・エコロジア)
- クリスタルドリーム(マイケル・ジャクソンが訪問した際、大絶賛したので世界的に有名になった)
- カロヨンシンフォニカ
- オルゴールファンタジア
- シーボルト出島蘭館
- キッズ・ファクトリー
- カルーセル
- ギヤマンミュージアム
- ドムトールン
- 大航海体験館
- ポルセイレンミュージアム
- パレスハウステンボス
- クラッシックバス
- カナルクルーザー
- 観光丸
[編集] 営業状況
ハウステンボス自体の入場者は1996年度には425万人を記録したが、町並みが売り物という大人のテーマパークというコンセプトは受け入れられず、リピーターの確保は困難を極めた。2001年度の入場者は355万人まで減少、負債額は2,289億円に達し、会社更生法の適用を申請して破綻に追い込まれた(これによって、十八銀行や長崎バスなど、出資していた地元企業が経営に大打撃を被っている)。
その後、野村プリンシパル・ファイナンスをスポンサーとする更生計画案が認可され、現在経営再建の途上にある。 近年は他テーマパーク同様、中国・韓国等からの来場者が多い。
なお、母体となった長崎オランダ村も元の場所でしばらく営業を続けていたが、入場客の激減により、2001年10月に閉園した。
[編集] アクセス
- 飛行機
- 東京から約2時間、大阪から約1時間40分(長崎空港経由)
- 車
- 福岡から約1時間40分(高速道路経由)
- 鉄道
- JR大村線ハウステンボス駅下車徒歩5分(博多駅から特急「ハウステンボス」で約1時間40分)
- 船舶
- 長崎空港から約50分(園内マリンターミナル着、要パスポート)
- バス
- 名古屋 なんば・堺発の高速夜行バス
- 長崎 長崎空港発
[編集] 主要施設
- 園内のオフィシャルホテル。
- 迎賓館(VIPではマイケル・ジャクソン、ジャネット・ジャクソン、秋篠宮ご夫妻がかつて宿泊)
- ホテルヨーロッパ(ホテルオークラ運営)
- ホテルデンハーグ
- ホテルアムステルダム
- フォレストヴィラ
- 園外のオフィシャルホテル。
- ハウステンボスジェイアール全日空ホテル
- JR沿線から見える一番手前の建物。天然温泉がある。
- ホテル日航ハウステンボス
- 西海橋コラソンホテル
- ハウステンボスジェイアール全日空ホテル
- 分譲別荘もある。
[編集] 関連項目
- ロイヤルプリンセス(旧アメリア)
[編集] 外部リンク
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