鋼鉄の咆哮
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鋼鉄の咆哮(くろがねのほうこう)は、株式会社マイクロキャビン開発、株式会社コーエー発売の、第二次世界大戦期を題材にした海戦アクションゲームである。
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[編集] シリーズ一覧
2006年3月時点で発売されているタイトルは以下の6つ。(発売順)
- 鋼鉄の咆哮 ~ウォーシップコマンダー~(Microsoft Windows、PS2)
- 鋼鉄の咆哮2 ~ウォーシップコマンダー~(Windows、PS2)
- 鋼鉄の咆哮2 ~ウォーシップコマンダー エクストラキット~(Windows)
- 鋼鉄の咆哮2 ~ウォーシップガンナー~(PS2)
- 鋼鉄の咆哮3 ~ウォーシップコマンダー~(Windows)
- ウォーシップガンナー2~鋼鉄の咆哮~(PS2)
この他、姉妹品として、小説『亡国のイージス』(福井晴敏)の世界を題材にした「亡国のイージス2035 ~ウォーシップガンナー~」がPS2にて発売されている。ゲームシステムは類似しているものの、コーエーより「鋼鉄の咆哮」の続編だという告知は発表されていない為、ここでの説明は省く。
[編集] 概要
ゲームの舞台は架空の第二次世界大戦期。プレイヤーは自ら設計した軍艦を操艦して、敵艦船の撃沈や陸上施設の破壊等の与えられた任務を達成しながら、最終的には「超兵器」(いわゆるボスキャラクター的存在)と呼ばれる極めて強力で規格外な規模・性能・装備を持つ兵器(主に巨大な艦船)の殲滅を目標とする。
[編集] 特徴など
- 特徴の一つである艦船の設計は、あたかもブロックパズルでも組み立てていくかのように、たくさんのパーツを視覚的な操作で組み合わせて行う。そのためプレイヤーは手軽かつ直感的に思い通りの設計が楽しめる(当然ゲーム上の制約は存在するが)。史実通りの設計はもちろん、やり方しだいでは奇想天外な設計も可能。
- 前述・後述の内容からも分かる通り、ゲーム内容そのもののリアル性はあまり重視されていない。むしろ、なみいる敵を自作の軍艦で蹴散らしていく爽快感、一筋縄では倒せない「超兵器」との戦闘の白熱感、といったアクションゲーム的な部分が前面に押し出されており、設計の面白さに加えてそれらがプレイヤーの好評を博した。
- 「架空の第二次世界大戦期」といった架空戦記のような世界観を反映してか、設定年代の前後に存在した史実の通常兵器のみならず、ゲームが進むにつれて、100cm砲等の規格外な兵装や近代兵器も出現。そして果てには波動砲やレーザー砲、ドリル戦艦などのSF的兵器や、ねこビーム・カニ光線等の意味不明な兵装も自艦の設計パーツとして多数登場する。また、敵の艦船や航空機等にも自艦パーツと同様、通常の兵器に加えて「超兵器」は勿論のこと、近代兵器や架空兵器が現れる(架空の兵器)。
- 本編のストーリーは硬派だが、一定条件のクリア後にプレイできるおまけステージでは、徐々にそれとはうって変わったストーリーが展開し始める。作戦内容・演出が妙に笑いを誘うものになったり、副長が妙なことを口走るようになったり、UFOやあひる等の常識外の敵兵器(?)が多数登場する等の要素が加わる。前述の荒唐無稽とも呼べる設定に加えて、これらスタッフの「お遊び」もまた、シリーズの特徴の一つと言えるだろう。
- プレイヤーの視点の相違により、ゲームの系列は大きく「ウォーシップコマンダー」(以下WSCと略す)系と「ウォーシップガンナー」(以下WSGと略す)系の2つに分類する事が出来る。即ち、WSCが戦場を上空より俯瞰する司令官の視点を意識した画面であるのに対し、WSGは艦船に乗船する砲撃手の視点を意識している。簡単に言うとWSCがアクションなら、WSGはシューティングといった感じ。PC版はWSC系列の物のみとなっている。ゲームの臨場感はWSGが勝り、操作性はWSCが優位にある、との意見が多い。
- 余談だが一部兵器やステージ名などに「スタートレック」を意識したと思われる物が存在している。
以下、特別な記述がない限り、Windows版WSCについて記述する。
[編集] 鋼鉄の咆哮 ~ウォーシップコマンダー~
[編集] 概要
第1作目。2000年発売。(PS2版は2001年)しばしば『1』『WSC1』等と略される(以下、『1』と略記)。
- ストーリー
- 1938年、世界の緊張が頂点に達しようとしていた時に提唱された「超兵器」構想。列強各国はこのプランに飛び付き我先にと「超兵器」の開発を開始したが、「超兵器」の完成は世界のパワーバランスを崩し、大きな災いをもたらすのは自明の理であった。それを阻止すべく、憂国の士で構成されたプレイヤー達「第零遊撃部隊」が「超兵器」の完成・配備を阻止すべく各地を転戦することとなる。
[編集] ゲームの流れ
まずは、ゲームを始める前に「第零遊撃部隊」の国別タイプを決定する(日・独・米・英の4種)。タイプにより生産できる兵器の種類・傾向が変わってくる。
ゲームは大きく「戦略パート」と「戦闘パート」に分かれる。
「戦略パート」は、戦闘を開始する為の準備段階である。ここで、ほとんどのプレイヤーが、このゲームの最大の特徴である「艦船の自作」に多くの時間を費やすこととなる。
- 設計
- 「HLG(一説には平賀譲の名前に由来するとも)」と呼ばれる設計システムを使う。初めに船体(船体には航空母艦、戦艦、航空戦艦、重巡洋艦、軽巡洋艦、駆逐艦が存在する)を選んだあと、そこにボイラー・タービン・砲・機銃・艦橋・レーダーやその他多数を含む複数のパーツを組み合わせたり、艦の装甲の度合いを決めたりしながら設計は行われていく。
また、後述する戦闘パートで得られた報奨金を用いて、次のような行動も可能。
- 技術力の向上
- 航空・機関・鋼材・兵器・電気の5種類に分かれている。それぞれが一定の値に達すると、新パーツの生産が可能になる・パーツ自体の性能が上がる、等。
- パーツの生産
- 実質的には購入である。
- 航空機の生産と搭載
- 駆逐艦以外には航空機の搭載が可能だが、プレイヤーが指示できるのは発着命令のみ。移動・攻撃などは自動で行われる。
「戦闘パート」では、設計した艦船を操艦し、ステージごとに指定された作戦目標の達成を目指す。目標の達成後、脱出に成功すると作戦成功となる。反対に目標を達成せずに脱出するか、敵の砲撃・雷撃・爆撃等でプレイヤー艦の艦首・艦尾・左舷・右舷の耐久力のどれか一つが0になり沈没すると、作戦失敗となる。ちなみに艦の耐久力は、敵艦を撃破した後に発生する漂流兵を10人回収するごとに1回可能な応急修理によって回復する事が出来る。 プレイヤーは戦闘パートでの作戦成功・敵艦や敵機の撃破・陸上構築物の破壊等で報奨金が入手出来る。また、特定の敵艦が撃破された後に落とすアイテムの入手によってパーツ(中には強力な非売品もある)の入手も出来る。
戦闘パートが終了して結果報告の後に再び戦略パートに戻り、次の戦闘パートへの準備や艦船の性能向上を行う。その他、戦闘で獲得できる功績値を貯めて自分の階級も上げていく。こうして徐々にプレイヤー勢力を強化しつつ各ステージをクリアして行き、最終ステージを目指す。
ゲームの舞台は幾つかのエリアに分かれており、エリアもまた複数のステージによって構成されている。おまけエリアを除けばAエリアから順に1つエリアをクリアする度に次のエリアがプレイ出来るようになる、といった形である。 ちなみに一度プレイできるようになったエリアは、「エリア初めのステージから」という制限はあるものの、何度でも繰り返しプレイする事が出来るようになる。
基本的にこの流れはシリーズ共通である。
[編集] PS2版
内容としては、ほぼWindows版の移植。
しかし、ストーリーの変更や、ドック画面での自艦が3D化され、作戦中の計器盤のデザイン、特殊任務(おまけステージ)出現条件の簡易化など変更がされている。
プレイヤーは世界を支配する組織「テュランヌス」に対抗するレジスタンスの艦長として戦ってゆく。
[編集] 登場超兵器
- 巨大潜水艦「レムレース」
- 超高速巡洋艦「ヴィントシュトース」
- 巨大戦艦「荒覇吐」
- 巨大空母「アルウス」
- 巨大ステルス戦艦「マレ・ブラッタ」
- 巨大戦艦「ナハト・シュトラール」
- 超巨大航空戦艦「テュランヌス」
- 超巨大航空戦艦「ムスペルへイム」
- 超巨大戦艦「ヴォルケンクラッツァー」
[編集] 鋼鉄の咆哮2 ~ウォーシップコマンダー~
[編集] 概要
第2作目。2002年発売。(PS2版は第3作目で2004年)しばしば『2』『(エクストラキットに対しての)無印2』『WSC2』等と略される(以下、『2』と略記)。
- ストーリー
- 第二次世界大戦が激化する中、プレイヤーは極秘の奇襲作戦の為軍艦に乗務し、目標海域に向かう途中であったが、突如として奇妙な光に包まれ、異次元世界(パラレルワールド)へと飛ばされてしまう。その直後謎の軍艦に襲撃を受け危機に陥るプレイヤーだったが、「第零遊撃部隊」を名乗るもの達に助けられる事となる。彼らの話によると光の向こう側の世界では、「超兵器」なる兵器が出現しており、プレイヤーが光の向こう側の世界に飛ばされたのもその「超兵器」が持つ特殊能力のためであるらしい。プレイヤー達は「超兵器」を破壊する為、ひいては自らの帰還と、元の世界への「超兵器」の干渉を防ぐため、その発生するノイズを追いかけて世界中を駆け巡る。
[編集] 特徴と変更点
グラフィック等、いわば見た目の点で『1』から劇的に変化した部分はない。一方、ゲームシステムの面ではかなりの変化があった。
『1』では常に1隻での出撃だったが、『2』ではプレイヤー艦の他に、既製の艦船を従属艦として3隻まで、即ち最高4隻での出撃が可能になった。『1』では、作戦目標は1マップにつき1つが原則であったが、『2』では複数(マップと条件によっては10以上)の目標が提示される。目標には「主目標」と「副目標」があり、「主目標」を最低1つ達成しないとステージクリアしたことにならない。
パーツの種類が増え、又、特定のパーツについては「特殊研究機関」に預けることでパワーアップが図れるようになった。また、新しく搭載された「簡易設計」システムにより同種類のパーツの交換が簡単になった。
史実艦に基づいた「組み立てキット」が導入され、艦船設計時に一からパーツを組み合わせる必要がなくなった。しかし実際には、(現実世界では高性能であっても)ゲームの中で全く改造せずにそのまま利用できる艦は、ごくごく一部である。
漂流兵の扱いが変わり、10人貯めずとも、1人回収した時点で耐久力が(僅かではあるが)回復するようになった。
またストーリーモードとは別に「サバイバルモード」が追加された。内容はストーリーモードの艦で最初のステージから装備を変更せずにどこまでいけるか競うモード。
[編集] PS2版
PS2版では1作目と違いWindows版の移植ではなくオリジナルの作品となった。しかし「従属艦を3隻まで出撃可能」「副目標の追加」「組み立てキット(PS2版だと完成艦)」などのシステムは一緒である。大きく変更された点は以下にまとめてみた。
- ストーリーが逆の立場(超兵器などがパラレルワールドからやってくるという設定)
- グラフィックが完全3D化
- 「特殊研究機関」がない
- パーツは増えたが、Windows版ほどではない
- 超兵器がWindows版より少ない(名前が若干変わったものもいる)など
[編集] 登場超兵器(PS2版)
- 超高速巡洋戦艦「ヴィルベルヴィント」
- 超巨大潜水戦艦「ドレッドノート」
- 超巨大高速潜水戦艦「ノーチラス」
- 超巨大爆撃機「アルケオプテリクス」
- 超巨大双胴強襲揚陸艦「デュアルクレイター」
- 超高速巡洋戦艦「シュトゥルムヴィント」
- 超巨大レーザー戦艦「グロースシュトラール」
- 超巨大未確認飛行物体「ヴリルオーディン」
- 超巨大航空戦艦「ムスペルヘイム」
- 超巨大双胴戦艦「ハリマ」
- 超巨大ドリル戦艦「アラハバキ」
- 超巨大ドリル戦艦「アマテラス」
- 超巨大氷山空母「ハボクック」
- 超巨大戦艦「ヴォルケンクラッツァー」
- 超巨大戦艦「ヴォルケンクラッツァー2」
- 超巨大戦艦「ルフトシュピーゲルング」
- 超巨大ドリル戦艦「アラハバキ2」
[編集] 鋼鉄の咆哮2 ~ウォーシップコマンダー エクストラキット~
[編集] 概要
第2作目の拡張キット。 ストーリーとしては第2作目の続編に当たる。2003年発売。しばしば『EK』『2EK』『曰く(いわく;アルファベットのEKに似ている為)』等と略される(以下、『2EK』と略記)。
- ストーリー
- 「超兵器」をすべて破壊した事で、元の世界に戻る為の光が発生した。プレイヤーの艦が光の中に入り込む直前、突如として、全滅させたはずの「超兵器」のノイズが検出された。プレイヤー達は残った「超兵器」を完全に破壊する為、光への突入を中止し、再び世界を回る。
[編集] 特徴と変更点
コーエーの作品に多い「パワーアップキット」の一種であるが、従来のパワーアップキットと一線を画しているのは、仮に『2』本体がなくても『2EK』単体で動作する、という点である。これは、『2EK』を「廉価なお試し版」として提供することで、『2』未購入者に対するアピールと新規ユーザーの獲得を図ったのではないか、と推測される。しかし実際には、『2EK』のみでプレイしたとき、『2』のみの場合に比べて難易度がかなり高い為、不慣れなプレイヤーがゲームを投げ出し、ユーザー離れが起きるという事態も予想される。また『2EK』単体では技術力に制限がかかる為、高性能のパーツを入手しても設置できない等の問題がある。そういった点から考えてもやはり『2』がなければ本当の意味では楽しめない。
逆に『2』と『2EK』を両方インストールした場合、従来既製艦のみであった従属艦を自作艦から選べるようになったり、技術力の限界が『2』以上となり新規追加されたより強力な部品が生産できるようになる等の追加要素もある。
また『2』のステージも『2EK』のシステムで遊べるため、この二作はセットで考えるべきだろう。実際、コーエーからもセット商品として『鋼鉄の咆哮 2 ~ウォーシップコマンダー~ プレミアムパック』が発売されている。
それと、この2EKのみステージの再チャレンジがエリア毎ではなく自由に行なえるようになっている。(『2』と『2EK』を両方インストールした場合、『2』のステージも含む)
[編集] 鋼鉄の咆哮2~ウォーシップガンナー~
[編集] 概要
PS2版第2作目。2003年発売。
ストーリーはWindows版鋼鉄の咆哮2~ウォーシップコマンダー~と同じ。
[編集] 特徴
PS2版完全オリジナル作品。この作品からPS2版は完全3D化される。戦闘は自艦のみで、ミサイルなどを自動で迎撃してくれる自動兵装は無く、ミサイルや敵航空機が接近した場合ボタンを押して手動で迎撃しなければならない。ちなみにミッションは主目標のみである。またストーリーモードとは別のモードが追加された。 (ステージはストーリーモードと一緒)
- 「WWⅡモード」 生産される部品や手に入る部品は第二次世界大戦までの部品のみのモードで、もちろんおなじみのレーザー兵器などは出現しない。もちろん敵も同様。(たまにルール違反の超兵器がいるが)
- 「サバイバルモード」 「鋼鉄の咆哮2~ウォーシップコマンダー~」の「サバイバルモード」と同じ。
[編集] 登場超兵器
- 超高速巡洋戦艦「ヴィルベルヴィント」
- 超巨大潜水戦艦「ドレッドノート」
- 超巨大爆撃機「アルケオプテリクス」
- 超巨大双胴戦艦「ハリマ」
- 超巨大ドリル戦艦「アラハバキ」
- 超巨大双胴強襲揚陸艦「デュアルクレイター」
- 超巨大氷山空母「ハボクック」
- 超巨大戦艦「ヴォルケンクラッツァー」
- 超巨大レーザー戦艦「グロース・シュトラール」
- 超巨大高速潜水艦「ノーチラス」
- 超高速巡洋戦艦「シュトゥルムヴィント」
- 超巨大ドリル戦艦「アマテラス」
- 超巨大航空戦艦「ムスペルへイム」
- 超巨大戦艦「ルフトシュピーゲルング」
[編集] 鋼鉄の咆哮3 ~ウォーシップコマンダー~
[編集] 概要
第3作目。2004年発売。しばしば『3』『無印3(3EKは2005年9月時点で発売されていないが、近い将来発売されるだろうという期待を込めて)』等と略される(以下、『3』と略記)。
- ストーリー
- 1931年、南極大陸の新独立国家より、「レアメタル」と呼ばれる新合金が発見され、新たなエネルギー発生装置が開発された。列強諸国はこの装置を用い、こぞって「超兵器」を建造、さらには連合軍と枢軸軍に分かれて覇権を争う様になった。この状況を危惧した新独立国家は「レアメタル」の輸出を禁止、列強は相次いで新独立国家に宣戦布告してきた。プレイヤーは新独立国家の部隊を率い、祖国を侵略の手から守る為、列強に立ち向かう。
[編集] 特徴と変更点
『1』から『2EK』までは2D画面だったものが、『3』では3D化され、自作艦の姿を3Dで見られるようになった。
『3』では自艦と最大3隻の従属艦で構成する「主力艦隊」の他に、最大4隻から成る「支援戦隊」を最大3部隊投入することが出来る。つまり、最大16隻の艦船を1マップに侵攻させることが出来る。 また、航空機隊に部隊毎に個別の指令を出す事が出来るようになったり、戦略爆撃機への爆撃支援要請や揚陸隊の存在など、戦略要素が以前のシリーズに比べ大幅に高まっている。
従来、設計を行えたのは水上艦(空母、戦艦、巡洋艦、駆逐艦)だけであったが、『3』では潜水艦と航空機の設計も可能になった。さらに、航空機については今まで1部隊内に異なる機種の混在が出来なかったが、今作ではそれも可能になっている。同時に航空機には経験値も設定され、同じ部隊を使い続けることにより性能を向上させる事も出来る。
また、今までプレイヤーが設計できなかった「超兵器」艦船の設計・使用も条件付では有るが可能となっている。
それと漂流兵の扱いは再び変わり、回収による耐久力回復メリットは無くなり、おまけステージ出現などに関わる「階級」の増加に必要となるだけとなった。 しかし、耐久力回復については今作から、機関停止状態で待機する事により耐久力を60%まで回復・殆どの2次災害を回復する応急修理、ステージ各所に点在する修理ドッグ内で機関停止状態で待機する事により耐久力・燃料を全快し全ての2次災害を回復する完全修理が何度でも行なえる為、その点では以前のシリーズに比べ遥かに楽になっている。
要所要所でルート選択の場面があり、それによって攻略ステージが変化する「マルチシナリオ」を採用した。 (それまでの戦闘中でのフラグで分岐する最終2エリア以外は、一度訪れれば以前のシリーズと同様にエリアごとではあるものの、繰り返しやり直すことが可能。最終2エリアの分岐は特定のエリアの再チャレンジ及びフラグ立てによって操作することが可能)
[編集] 登場超兵器
- 超高速巡洋戦艦「シュトゥルムヴィント」
- 超高速戦艦「インテゲルタイラント」
- 超巨大ホバー戦艦「アルティメイトストーム」
- 超巨大二段空母「ペーターシュトラッサー」
- 超巨大高速潜水艦「アームドウィング」
- 超巨大要塞艦「ストレインジデルタ」
- 超巨大双胴航空戦艦「近江」
- 超巨大高速空母「アルウス」
- 超巨大爆撃機「ジュラーヴリク」
- 超巨大双胴戦艦「播磨」
- 超巨大潜水戦艦「ドレッドノート」
- 超巨大ドリル戦艦「荒覇吐」
- 超巨大光学迷彩戦艦「シャドウブラッタ」
- 超巨大レーザー戦艦「グロースシュトラール」
- 超巨大陸上戦艦「スレイプニル」
- 超巨大氷山空母「ハボクック」
- 超巨大航空戦艦「ムスペルヘイム」
- 超巨大戦艦「リヴァイアサン」
- 超巨大戦艦「ヴォルケンクラッツァー」
[編集] ウォーシップガンナー2~鋼鉄の咆哮~
[編集] 概要
PS2版第4作目。2006年発売。
- ストーリー
- シベリア東部のウィルキア王国海軍が演習中に突如クーデターを起こす。主人公は海軍大学時代の後輩のクラウス・ヴェルナー、日本海軍から軍事顧問としてウィルキアに派遣されていた鬼教官筑波貴繁(つくばたかしげ)らとともに祖国を脱出。途中、ドイツ共和国軍技術将校エルネスティーネ・ブラウンが乗る潜水艦を救助する。
[編集] 特徴
「鋼鉄の咆哮2~ウォーシップガンナー~」の正式な後継作である本作(ある任務中では「前作、「鋼鉄の咆哮2~ウォーシップガンナー」に~」と紹介されている)は、PS2作品としては初めて潜水艦を設計することが可能となり、従来のものと比べてキャラクターも登場し、ストーリー性がかなり重視されているのが特徴。前作ではなかった自動兵装が一部導入された。(自動兵装が対象とするのはミサイル、魚雷、機雷、ロケット、敵航空機など)またPS2完全オリジナルなので新たな超兵器も登場する。ミッションの進め方によって副官が選択される。(ストーリーが分岐)ウィルキアルート(ヴェルナー)、日本ルート(筑波)、ドイツルート(ブラウン)。装備部品の生産が今までのシリーズと違い、システムがWindows版鋼鉄の咆哮2~ウォーシップコマンダー~のような「特殊研究機関」のようになり、生産されるようになれば無限に生産できるようになった。(所持数無限)また生産を進めれば、なかなか手に入らなかったレアな部品が作れるので今までのようにステージで何回も拾わなくても、簡単に手に入る。(しかしだいたいのレアな部品はステージで最低1つ手に入れなければならない)
設計システムや描画エンジンは亡国のイージス2035 ~ウォーシップガンナー~から流用されている。
前作ではWWⅡモードが別にあったが今作ではなくなり、サバイバルモードに加え新たなモードが3つ追加された。
- 「インフェルノ」
- 与えられた課題をいかに早く達成するか競うモード
- 「ボスラッシュ」
- サバイバルモードの超兵器戦のみのモード
- 「特殊任務」
- 本編の後日談。本編とは一味違ったストーリーを楽しめるモード
[編集] 登場人物
- ライナルト・シュルツ(CV:竹本英史)
- 主人公。ウィルキア近衛海軍・ウィルキア解放軍少佐で、プレイヤー艦の艦長。
- クラウス・ヴェルナー(CV:私市淳)
- ウィルキア近衛海軍中尉でシュルツの後輩仕官。序盤は駆逐艦(実際のグラフィックは扶桑型戦艦)フンディンの艦長だがルート次第でプレイヤー艦の副長となる。
- 筑波貴繁(CV:郷里大輔)
- 日本海軍の特務大尉でウィルキア海軍大学にてシュルツたちの教官を勤める。ルート次第でプレイヤー艦の副長となる。古き良き日本の親父を具現化したような人物で、時には艦長であるシュルツを殴って修正することも。
- エルネスティーネ・ブラウン(CV:鈴木麻里子)
- ドイツ共和国軍の技術将校、階級は大尉。どのルートでも仲間になり、解放軍の戦術補佐官として超兵器解析に尽力する。
- ナギ(CV:佐藤朱)
- ウィルキア近衛海軍小尉でプレイヤー艦の通信長。的確に職務こなす。副長不在時は代行を行うことも。
- 天城仁志
- 日本海軍大佐で、筑波の古くからの戦友。
- フリードルヒ・ヴァイセンベルガー
- ウィルキア帝国の元首で元国防軍大将。クーデターの首謀者で、超兵器による世界制服をたくらむ。
- アルベルト・ガルトナー(CV:小林通孝)
- ウィルキア近衛海軍の副司令で階級は大佐。前任司令が戦死したため、代行を務めるが後に解放軍司令に任命される。
[編集] 登場超兵器
- 超高速巡洋戦艦「ヴィルベルヴィント」
- 超巨大潜水戦艦「ドレッドノート」
- 超巨大双胴強襲揚陸艦「デュアルクレイター」
- 超巨大超巨大爆撃機「アルケオプテリクス」
- 超巨大双胴戦艦「ハリマ」
- 超巨大航空戦艦「ムスペルへイム」
- 超巨大列車砲「ドーラ・ドルヒ」
- 超巨大氷山空母「ハボクック」
- 超巨大レーザー戦艦「グロースシュトラール」
- 超巨大攻撃機「フォーゲル・シュメーラ」
- 超巨大ドリル戦艦「アラハバキ」
- 超巨大戦艦「ヴォルケンクラッツァー」
- 超兵器水上要塞「ヘル・アーチェ」
- 超巨大航空戦艦「リヴァイアサン」
- 超巨大潜水戦艦「ノーチラス」
- 究極超兵器「フィンブルヴィンテル」
- 超巨大ドリル戦艦「アマテラス」
- 超巨大ドリル戦艦「あら葉巻?」
- 究極ステルス戦艦「パーフェクトプラッタ」
- 1/144「ぼるけんくらっつぁー」
- 究極なまもの兵器「キョウフノダイオウイカ」
今作ではシリーズおなじみの「超巨大○○『○○』接近!」と言った掛け声が無くなっている。(主目標欄には超兵器名が明記されている)