都市シリーズ
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『都市シリーズ』(としシリーズ)は、電撃文庫より刊行されている川上稔の小説シリーズ、イラストノベルまた同世界観を舞台にしたゲーム。
目次 |
[編集] 概要
都市世界と呼ばれる世界の様々な時代、場所の出来事が描かれている。この世界観において都市世界とは、FORTH、AHEAD、EDGE、GENESIS、OBSTACLEと、滅亡と発展を繰り返した先のCITYという世界をさす。この次に刊行された終わりのクロニクルシリーズとも繋がりがあり(終わりのクロニクルはAHEADの世界が舞台)、 川上稔的世界観の基礎とも言える作品。
[編集] 世界の成り立ち
まず最初に、CITY(都市世界)の基礎となる複数の時代、FORTH、AHEAD、EDGE、GENESISの各時代が存在した。これらはまとめて基礎世界と呼ばれ、繋がった一つの連続した時代でもある
その後基礎世界は滅びることとなり、安定した世界を模索して世界の構築と崩壊が繰り返されたOBSTACLEと呼ばれた時代となる。
そして出来上がったこれまでで最も滅びに強い世界が、都市世界と呼ばれるCITYである。
[編集] FORTH(前望の時代)
全体としては概ね個性が薄く平和だった時代。この時代の技術を旧技術と呼ぶ。世界が無個性であるが故に、個人重視となっていた。簡潔に言えば、(作品内ではない)現実の世界と同じということ。
- この時代の作品
- 「連射王」
[編集] AHEAD(前進の時代)
基礎世界が、元々この世界に無かった技術により変容していった時代。その技術とは、例えば二足歩行の大型人型機械や異族の存在、人体改造技術など。しかしその技術はまた借り物の状態であり、自らの技術とするための研究が進められた。なお、CITY時代での研究ではその技術の由来は謎とされているが、この時代は終わりのクロニクルシリーズの舞台であり、そちらを読めば由来ははっきりと分かる。
- この時代の作品
- 「翼」
- 「終わりのクロニクル」シリーズ
[編集] EDGE(大先端の時代)
AHEAD時代の技術を自らのものとして行った時代。また、この時代では人類は地球を出て外宇宙へと進出している。原因はある星系による内乱といわれているが、詳しくは分かっていない。さらにこの時代ではAHEAD後期に発見された流体と呼ばれる新しい燃料が実用化されている。
[編集] GENESIS(大基盤の時代)
人類が地球に戻ってきた時代。旧技術の大半が使用できなくなり、それ以降の時代の技術が主流となる。これにより、完全にそれらの技術がこの世界のものとして定着した。最終的にEDGE末期の時代を終える契機となった戦争が再発し、世界は滅びる。
[編集] OBSTACLE(大障壁時代)
基礎時代をベースに様々な要素が追加されたり削られたりした世界が無数の構築と崩壊を繰り返した時代。そのそれぞれの世界が基礎時代と同程度の歴史を持っている。
- この時代の作品
- 「OBSTACLE OVERTURE」
- 「逢えば変する奴ら」
[編集] CITY(都市の時代)
基礎時代とOBSTACLEにあった全ての技術が集約された時代。これまで世界自体に組み込まれていた世界保護の機能が無く、滅びを世界の住人が自ら討つようになった自己責任の時代でもある。そのせいで何度も世界滅亡寸前の事態が起きているが、そのたびに住人(主に竜を従える女性と隻腕の男性の二人組である事が多いようだ)の力によってなんとか滅亡は回避されている。
- この時代の作品
- 「都市」シリーズ
[編集] 作品
[編集] 小説
- 『パンツァーポリス1935』1997年 ISBN 4-07-305573-9
- 『エアリアルシティ』1997年 ISBN 4-07-306621-8
- 『風水街都 香港<上>』1998年 ISBN 4-07-309016-X
- 『風水街都 香港<下>』1998年 ISBN 4-07-309223-5
- 『奏(騒)楽都市OSAKA<上>』(※)1999年 ISBN 4-07-310893-X
- 『奏(騒)楽都市OSAKA<下>』(※)1999年 ISBN 4-07-311190-6
- 『閉鎖都市 巴里<上>』1999年 ISBN 4-8402-1349-6
- 『閉鎖都市 巴里<下>』2000年 ISBN 4-8402-1389-5
- 『機甲都市 伯林 パンツァーポリス1937』2000年 ISBN 4-8402-1531-6
- 『機甲都市 伯林2 パンツァーポリス1939』2000年 ISBN 4-8402-1630-4
- 『機甲都市 伯林3 パンツァーポリス1941』2001年 ISBN 4-8402-1735-1
- 『機甲都市 伯林4 パンツァーポリス1943』2001年 ISBN 4-8402-1843-9
- 『機甲都市 伯林5 パンツァーポリス1933 Erste-Ende』2001年 ISBN 4-8402-1945-1
- 『電詞都市DT<上>』2002年 ISBN 4-8402-2062-X
- 『電詞都市DT<下>』2002年 ISBN 4-8402-2118-9
[編集] イラストノベル
- 『創雅都市S.F』2003年 通販限定
- 『矛盾都市TOKYO』2005年 通販限定
[編集] ゲーム
- 『奏(騒)楽都市OSAKA』(※)1999年 開発元 TENKY
(※)「奏(騒)」はこれで一字。実際には「奏」の下に「騒」がある作者の創作漢字で、それが表示できない場合は基本的にこの代替表記が用いられる。
[編集] 関連項目
- さとやす
電撃ゲーム小説大賞金賞
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第1回
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パンツァーポリス1935
NANIWA捜神記 |
第4回
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猫目狩り
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