川上稔
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川上稔(かわかみ みのる、1975年1月3日-、)は、日本のライトノベル作家、ゲームクリエイター。東京都出身。城西大学経営学部卒業。ゲーム制作会社TENKYに所属。ゲーム作家としての代表作は『メリーメント・キャリング・キャラバン』『奏(騒)楽都市OSAKA』『Twelve~戦国封神伝~』など。1996年、『パンツァーポリス1935』で電撃ゲーム小説大賞・金賞を受賞し作家デビュー、以後兼業作家として活動を続ける。作家としての代表作は、『都市シリーズ』『AHEADシリーズ』。
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[編集] 作風
凄まじく綿密に構築された設定の下、改行と体言止めを多用する独特の文体で大長編を書く。作中には独自の造語や世界観が縦横無尽に散りばめられ、その全てを完全に理解するにはそれなりの精読や予備知識を必要とするものが多い。難解な設定と癖の強い文章のため、「読みにくい」「話がどう展開しているのかさっぱり解らない」という批判がつきまとうが、それらの要素を好む熱狂的なファンもまた数多い。
平均的な小説に比べて改行が多いこともあるが、それを差し引いても相当に1冊ごとの文章量が多く、電撃文庫の最多ページ数記録の上位は川上の作品で独占されている。『終わりのクロニクル』最終7巻では、ついに電撃文庫史上初、ライトノベル文庫としては異例の1000ページ突破(1091ページ)を果たした。 余談ではあるが、そのページ数のため多くの書店でブックカバーが付けられない等の事態が発生した。 刊行速度は非常に早く、また大きな長編が終了した直後であるにもかかわらず次作の構想を練っているなど創作意欲は非常に旺盛。
また、デビュー3作目の『風水街都 香港』以降、小説においては全作品で、同じTENKYに所属するさとやすがイラストを手がけている。 デビュー作の『パンツァーポリス1935』ではしろー大野が、2作目の『エアリアルシティ』では中北晃二がそれぞれイラストを手がけている。
[編集] 作品リスト
[編集] 都市シリーズ
[編集] 電撃文庫
- パンツァーポリス1935
- エアリアルシティ
- 風水街都 香港<上>
- 風水街都 香港<下>
- 奏(騒)楽都市OSAKA<上> ※本来は「奏」の下に「騒」が来る一字の漢字だが、これは川上の創作漢字である。
- 奏(騒)楽都市OSAKA<下>
- 閉鎖都市 巴里<上>
- 閉鎖都市 巴里<下>
- 機甲都市 伯林 パンツァーポリス1937
- 機甲都市 伯林2 パンツァーポリス1939
- 機甲都市 伯林3 パンツァーポリス1942
- 機甲都市 伯林4 パンツァーポリス1943
- 機甲都市 伯林5 パンツァーポリス1943 Erste-Ende
- 電詞都市DT<上>
- 電詞都市DT<下>
[編集] 通販限定本
- 創雅都市S.F
- 矛盾都市TOKYO
[編集] 同人誌
- 都市の歩き方1(OSAKA(ゲーム編中心))
- 都市の歩き方2(PARIS)
[編集] AHEADシリーズ
[編集] ゲーム
[編集] その他
- 逢えば編する奴ら