都営バス青梅支所
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都営バス早稲田自動車営業所青梅支所(わせだえいぎょうしょおうめししょ)は、青梅市内をはじめとする多摩地域の路線を担当している営業所(支所)であり、青梅市森下町に位置する。全線が運賃変動制のため、配置車両はすべて後乗り後払い仕様である。営業所記号は「W」を用いる。
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[編集] 沿革
- 1949年8月7日 - 堀之内自動車営業所青梅支所として開設
- 1966年11月30日 - 杉並自動車営業所青梅支所に改称(堀之内営業所が移転のため)
- 1985年6月19日 - フリー乗降制度を導入、定期券の車内予約発売を開始
- 1985年8月1日 - 運賃支払い方式を前乗り先払い(信用方式)から、中乗り後払い(整理券)方式に変更
- 2000年12月12日 - 早稲田自動車営業所青梅支所に改称(杉並営業所の支所格下げのため)
[編集] 現行路線
実際の車両の方向幕には「甲」「乙」「丙」などは記載されていない。
[編集] 梅70系統
- 梅70甲:青梅車庫~青梅駅~箱根ヶ崎~大和操車所~東大和市駅~新小平駅~青梅街道駅~昭和病院~柳沢駅
- 梅70甲:青梅車庫~青梅駅~箱根ヶ崎~大和操車所~東大和市駅
- 梅70甲:大和操車所~東大和市駅~青梅街道駅~柳沢駅
- 梅70乙:青梅車庫~青梅駅~箱根ヶ崎~大和操車所~東大和市駅~小平駅
- 梅70丙:箱根ヶ崎駅~大和操車所~東大和市駅~小平駅
- 梅70丙:箱根ヶ崎駅~大和操車所~東大和市駅
- 1949年8月7日 301系統青梅~荻窪駅が開業する。
- 1960年2月1日 荻窪駅~阿佐ヶ谷駅間を延長する。
- 1972年 301乙系統、301丙系統が設定される。
- 1974年 梅70乙系統(301乙系統)、梅70丙系統(301丙系統)が廃止される。
- 1976年 青梅~小平駅、東青梅~箱根ヶ崎を開業する。
- 1984年12月24日 田無本町二丁目~阿佐ヶ谷駅間を短縮する。
- 1992年4月1日 田無本町二丁目~柳沢駅間を延長する。なお、青梅~小平駅を梅70乙に、箱根ヶ崎駅~小平駅を梅70丙と設定する。
- 1994年6月1日 青梅停留所を青梅車庫に変更する。
- 青梅市の青梅車庫から、瑞穂町、武蔵村山市、東大和市、小平市を経由して西東京市の西武柳沢駅までを結ぶ路線である。東京都の路線バスの中で最も長い区間を運行する路線で、全長30kmを超える(31.82km)。ほぼ全区間青梅街道を走る。当路線は、上記の沿線自治体が公共的な負担を行って維持されている。近年負担が増加傾向にあり、運行本数の見直しなども行われている。最盛期には北裏(練馬区)、荻窪駅を経由して阿佐ケ谷駅(杉並区)まで達していた。なお、田無本町二丁目(現:田無町二丁目)~阿佐ヶ谷駅間が廃止・短縮される際、当時の保谷市が梅70への補助金予算を組まなかった為、田無本町二丁目から東伏見折返場まで回送・折り返していた経緯がある。(田無本町二丁目より東は、保谷市であった)
- 東大和市駅周辺を境に利用者が分かれる傾向にある。同駅から青梅車庫方面は交通が不便であるため、東大和市駅での折り返し運用があり、本数が多くなっている。東大和市駅・小平駅折り返し便と本線を併せると、平日の日中はほぼ1時間に2本の割合で青梅方面行きの都営バスが走っている。
対して、柳沢口は比較的利用者常に多いとは言えないが、沿線にある公立昭和病院(第三次救急・現在、増改築中)通院者や、芝久保・橋場周辺から田無警察署・田無駅入口までの通勤者や買い物客などに利用されている。(公立昭和病院組合は、小平・東村山・東大和・小金井・東久留米・武蔵村山・西東京の8市で構成・運営されている。) - 箱根ヶ崎駅発着便は、平日・月曜~金曜と、土曜日に3回発着するダイヤなので、注意が必要である。
- なお、本路線は椎名誠のエッセイに取り上げられたことがあり、田無本町(当時)から青梅まで、この路線を全線乗り通した様子が書かれている。
- 予備で装備されたのか、将来、計画があるのかは不明だが、梅70系統の裏宿町発着用方向幕は搭載されている。
[編集] 梅74系統
- 梅74甲:裏宿町~青梅車庫~青梅駅~東青梅駅~柳川~岩蔵温泉~岩井堂~成木市民センター~柳川~東青梅駅~青梅駅~青梅車庫~裏宿町
- 梅74乙:河辺駅北口~東青梅~柳川~岩蔵温泉~岩井堂~成木市民センター~柳川~東青梅~河辺駅北口
- 梅74丙:裏宿町~青梅車庫~青梅駅~東青梅~柳川~岩蔵温泉~岩井堂~成木市民センター~柳川~東青梅~河辺駅北口
この系統は柳川以北がフリー乗降区間となっており、停留所以外での降車の際には、乗務員に申告する。また、停留所以外での乗車の際には、乗務員に挙手をする。並走・共通定期券取り扱いを行う西武バスでも、交通局に合わせて柳川~岩井堂間をフリー乗降区間としている。また、この路線は西武バスの撤退区間を含む。なお、この系統は都バスとしては現在唯一東京都以外(埼玉県飯能市下畑附近)を走行するが、同区間内のみの東京都シルバーパスの乗降は出来ない。
後述の梅77丁と共に、一部区間は西東京バス(現:多摩バス青梅営業所管内)の廃止代替区間を走る。
[編集] 梅76系統・梅01系統
- 梅01:青梅駅~万年橋~吉野梅林~吉野~{御嶽駅→玉堂美術館}(循環、土休日のみ運行)
- 梅76甲:裏宿町~青梅車庫~青梅駅~東青梅駅北口~北小曽木~上成木
- 梅76乙:河辺駅北口~東青梅駅北口~北小曽木~上成木
- 梅76丙:青梅駅~万年橋~吉野梅林~吉野
[編集] 梅77系統
- 梅77甲:裏宿町~青梅駅~東青梅~霞橋~河辺駅北口
- 梅77甲折返:河辺駅北口~吹上しょうぶ公園入口~塩船観音入口~JA西東京~河辺駅北口(循環、時間により運転方向変更)
- 梅77乙:青梅駅~千ヶ瀬~駒木町~万年橋~青梅駅
- 梅77丙:青梅駅~万年橋~駒木町~青梅市役所~東青梅駅
- 梅77丁:青梅駅~農林高校~東青梅駅~河辺駅南口
[編集] 梅78系統
- 梅78:蜆沢~北小曽木~上成木~成木小学校
- 1996年4月4日 梅78系統の設定を開始する。
- 青梅市立成木小学校への通学目的として開設された路線である。青梅市立成木小学校は、旧青梅市立第八、第九、第十小学校を1996年4月1日に統合したものであり、通学範囲は非常に広く、児童の登下校が徒歩などでは非常に困難なため当系統の設定が行われている。そのため、青梅市から補助金が交付されている。
- 諸般の事情から一般系統として設定されて入るものの、ダイヤは始業・終業時間に合わせて動的に設定されているため、事実上のスクールバスとなっており、バス車内や交通局発行の路線図には一切この路線は書かれていない。また、成木小学校のバス停も通常のところではなく、学校脇の駐車場の屋根のついた部分に発着する。この一般系統として設定されている事が一般客の乗車も法的には可能となっている。しかし、小学生の安全面などの問題もあってか、乗務員によっては乗車拒否されることもある。一部、他のバス路線の設定がない独自区間を走行していることと、運行日や乗車制限などで乗車が困難なため、「都バス乗りつくし」を目指すファンの間では「乗りつくしの最大の難関の路線」とまで言われている。
[編集] 備考
指定車種日野自動車
- いずれも整理券発行車であり、都営バスでは唯一中乗り・前降り仕様となっている。このため、行先表示機・定員などに都区内仕様車との違いが見られる。方向幕は、黒地に白文字となっており、後面は深川営業所の車両と同様に系統番号と行先のみの表示である。
- 一時期(1985年~1993年)は、一般路線用については中型バスのみ在籍していた。採算面で中型化したものだが、青梅市内の利用者増があったため、大型車の投入も再開されている。中型大型を問わず投入される車両は、日野自動車製のみであったが、交通局の購入方法の変化に伴い、2006年度に初めて日産ディーゼル車が投入された(P代)。これにより青梅支所にも尿素の補給設備が設置された。
音声合成クラリオン
[編集] 関連項目
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