箱根ヶ崎駅
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箱根ヶ崎駅(はこねがさきえき)は、東京都西多摩郡瑞穂町大字箱根ケ崎397番地にある東日本旅客鉄道(JR東日本)八高線の駅である。
瑞穂町内の唯一の駅でもある。
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[編集] 駅構造
島式ホーム1面2線の橋上駅。業務委託駅で駅長は拝島駅長が兼務している。
改札外コンコースにはみどりの窓口や自動改札機があり、ホーム及び出口へはエスカレーターとエレベーターが利用できる。
[編集] のりば
- ■八高線 拝島・八王子方面
- ■八高線 高麗川・川越方面
※当駅始発の八王子行は1番線からの発車となる。
[編集] 発車メロディ
この駅では、1番線の発車メロディに「牧場の朝」を使用しているが、赤羽駅などが使っている最初の部分ではなく、京王線でも使用されている後半部分を使用している。また、2番線の発車メロディに「すみれの花咲く頃」を使用しているが、音程は従来より低くてテンポが遅い。
[編集] 利用状況
2005年度の1日平均乗車人員は3,851人である。
[編集] 車両基地建設計画
現在、駅付近に八高線用の車両基地を建設する計画がある。既に用地買収も行われており、JRの計画にも「箱根ヶ崎電車区(仮称)」と書かれている他、八高線のすべての電車及び中央快速線の201系の行先に「箱根ヶ崎」の幕が用意されているほどであるが、まだ工事は一切行われていない。これは、川越車両センターでは管理上の偏りが発生してしまうことや、将来の複線化時の増発に備えた車両保守設備整備が必要であると考えられる。同センターは埼京線・川越線(大宮~川越間)用車両専用とし、八高線・川越線(川越~高麗川間)車両を転属させるものであると現状では考えられているが、詳細は不明である。
しかし、201系が2007年度までにE233系に置き換えられて引退されるため、この時期までに工事が行われていなければ、201系の「箱根ヶ崎」の幕は営業列車では使われなかったことになると思われる(既に引退した103系はイベント展示(ハエ53編成)や廃車後に大宮運転区での訓練中(ハエ51編成)に「箱根ヶ崎」表示を使用していたことが判明している。その後、201系も2006年11月11日の豊田電車区40周年記念イベントでT21編成がこの幕を使用して展示されていた。)。
[編集] 駅周辺
住宅街と古くからの商店街がある。
箱根ヶ崎は江戸時代、2つの街道が交差する宿場町であった。駅のすぐ近くを旧国道16号(東京環状、現在は東京都道166号瑞穂あきる野八王子線)が走るが、この東京環状と箱根ヶ崎の町内を南北に縦断する町道2号線(但し国道16号以北は東京都道219号狭山下宮寺線)は、江戸時代には八王子千人同心が日光勤番の往復に使用した街道であった。このため、瑞穂町内では日光街道の名称が残っている。また、駅北部は東西方向に青梅街道が通じている。青梅街道は奥多摩の石灰を江戸に輸送するために開かれた街道である。箱根ヶ崎宿は日光街道と青梅街道という2つの街道の結節点に開かれ、陸上交通の要として栄えた。現代でも南部に青梅街道のバイパス道路として新青梅街道が建設され、また東京環状が首都圏外縁の幹線道路として整備されるなど、箱根ヶ崎はなお交通の要衝であるといえよう。
なお、西側は最近出入口ができたからか、開発はまだ進んでいない。
[編集] 未成線
箱根ヶ崎駅には武州鉄道、西武鉄道などによるいくつかの新線・既成線の延伸計画が持ち上がったが、計画のみで建設には至らなかった。
[編集] 多摩都市モノレールの乗り入れ
現在、多摩都市モノレールが上北台駅からこの駅までの延伸が計画されており、1992年には東京都が「事業化すべき路線」に、2002年には国の運輸政策審議会で「整備推進すべき路線」とされたが、2006年現在、着工は行われていない。
[編集] バス
[編集] 路線バス(いずれも東口から発車)
①のりば
- 梅70 武蔵村山市役所前・貯水池下・奈良橋経由 東大和市駅(平日のみ運行)
②のりば
③のりば
④のりば
[編集] シャトルバス
- 郊外にあるザ・モールみずほ16までのシャトルバスが運行されている(西武総合企画が運行受託)。
[編集] 歴史
- 1931年(昭和6年)12月10日 - 開業。
- 1996年(平成8年)3月16日 - 八王子~高麗川間が電化される。
- 1999年(平成11年) - 貨物列車運転終了に伴い側線撤去。
- 2004年(平成16年)10月9日 - 橋上駅舎が先行開業。
- 2005年(平成17年)3月27日 - 橋上駅舎が本開業。