連邦首相 (ドイツ)
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連邦首相(独:Bundeskanzler ブンデスカンツラー)は、ドイツ連邦共和国の首相。
連邦制であるドイツの各州政府の長も首相と呼ばれるが、これに該当するドイツ語は Ministerpräsident である。
2005年11月からは女性議員アンゲラ・メルケルがその地位に選出された。
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[編集] 選出
またドイツ連邦共和国基本法ではドイツ連邦議会においての罷免は、信任案議決に過半数の否決と、またドイツ連邦議会において過半数の賛成を要して代わりの首班指名を行って、初めてその旨を連邦大統領に宣言し罷免できるとされている(建設的不信任)。今の所、これが成立したのは1983年にヘルムート・シュミット政権が倒された時のみである。
[編集] 権限
基本法第115条では、防衛事態であると連邦議会が認定した場合、ドイツ連邦軍の指揮権は国防大臣から首相に移行する。
なお、ワイマール共和政の反省からドイツ連邦議会の解散権は連邦大統領に与えられているため、ドイツ連邦共和国基本法では連邦大統領に解散の提議をして賛同を得られたときのみ連邦大統領が行えるとされている。また解散を提議できるときはドイツ連邦議会において信任案が否決された時のみとされている。