内閣
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内閣(ないかく)は、国の行政権の執行を担当する最高機関である。通常は内閣の長を首相と呼ぶ。
イギリスの " cabinet " がその元祖であるが、最初は国王に対して助言するだけの諮問機関に過ぎなかった。時代により、また、国によってさまざまな位置づけがみられる。なお、諮問機関の一例であるが、行政権が大統領にのみ専属するアメリカ合衆国の場合、行政権を担ってない " cabinet " は、「大統領顧問団」と訳される。
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[編集] 語源
英語の「cabinet」は「cabinet(小部屋)」で会合・協議したところに由来する。漢字の「内閣」という言葉は、「cabinet」に相当する言葉として中国の明・清時代、皇帝の諮問にあずかった内閣大学士制度から引用されている。
[編集] 分類
内閣には、立法機関(議会)との関係という観点から、2つに分類できる。
- 議院内閣制 - 内閣が議会に対して責任を負い、議会の信任を内閣存立の条件とするタイプ。現在の日本やイギリスなど、多くの国で採用されている。
- 超然内閣制または官僚内閣制 - 内閣が議会とは無関係に存立するタイプ。例えば、イタリア王国やプロイセン王国では国王に対して、明治時代の日本においては天皇に対して責任を負っていた。
[編集] 各国の内閣
各国の内閣はそれぞれ名称も微妙に異なっている。
- 日本:内閣 (日本)
- 英国:内閣 (イギリス)(英Cabinet)を参照。
- ドイツ:連邦政府 (ドイツ)(独Bundesregierung)を参照。
- イタリア:閣僚評議会 (イタリア)(伊Consiglio dei Ministri)を参照。
[編集] 様々な言語表現
比喩的な表現として、プロ野球などの監督とコーチ陣を指して「内閣」と呼び、コーチを選任していくことを「組閣」とも呼ぶことがある。
[編集] 関連項目
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