通勤
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通勤(つうきん)とは、自宅と職場(勤務先)を往復する行為をいう。特に鉄道の混雑率の高さから、これを「痛勤」ともじることがある。
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[編集] 通勤手段
自宅と職場の地理関係と距離により、様々な組み合わせの通勤手段が選ばれる。 徒歩・自転車・自動車・バス・鉄道・船舶などが、単独あるいは組み合わせて使われる。
大都市圏では、自宅より徒歩ないしは自転車やバスで最寄駅に向かい、鉄道を利用する組み合わせが多いが、地方都市や外国においては自動車単独、あるいは自宅から自動車で駅周辺に設けられた駐車場に向かい、鉄道などに乗り継ぐ「パークアンドライド」も一般的である。
最近は健康や環境への社会的な意識が高くなり、通勤の全行程に自転車を用いる人も増えている。(自転車で通勤する人を「ツーキニスト」と呼ぶこともある)
なお、自宅と職場が同一場所にある個人商店や SOHO のような場合は通勤は生じない。
[編集] 通勤手当
従業員・職員の通勤に対し、それに掛かる費用(運賃・通行料など)が手当として給与に加算される。 税法上は月10万円まで非課税となる。 但し、就業規則類により支給限度額が設定されたり、待遇によっては不支給(給与に含まれる扱い)となる場合もある。従業員・職員にとっては通勤時間にも影響する問題であり、通勤手段の工夫を要する。(特に自宅~最寄駅のバス利用については、最低距離を定める就業規則類が多い)
[編集] 遠距離通勤
一般には、片道1時間30分を超えると、遠距離通勤といわれる。
特に首都圏では、片道100kmを超える通勤をする人もおり、片道2時間以上の通勤も珍しくはない。 また、新幹線を利用して、新白河や長野の辺りから東京都心まで通勤する例もある。
地価高騰によるドーナツ化現象に伴い、特にバブル期にこういった遠距離通勤はピークを迎えたが、近年の地価下落による都心回帰傾向により、減少する方向にある。
通勤時間が片道1時間異なると、40年間(週休2日前提)では単純計算で、19,200時間=800日=2年2ヶ月余りを余分に通勤に費やすこととなり、まさにこれはライフスタイルの問題であり、「通勤時間の有効活用」を題材にした書籍類が話題となる背景である。
[編集] 通勤災害
通勤途上に事故などで死亡または負傷した場合は、労働災害(公務員の場合は公務災害)に認定されることがある。(労働災害を参照)