透明度
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透明度(とうめいど)は、主に海や湖沼などで使われる指標。水の清濁を表現するために使われ、高ければ高いほど水が澄んでいることを示す。
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[編集] 定義
直径30cmの白色円板(セッキー円盤)を水中に沈め、肉眼により水面から識別できる限界の深さ。単位はm。
[編集] 特徴
肉眼で計測するため個人誤差が発生する。また、透明度は水の「見た目・外観」を表現しているに過ぎないため、透明度が高いだけでは水質汚染を免れているとは言えない。よって、数値の解釈には注意を要する。しかし、計測が比較的容易であり、水の清濁が直感的にわかりやすいため水質指標としてよく使われている。
砂、シルト、原生動物、生物の死骸・排出物などの浮遊物質が水中に存在することによって透明度は低下する。そのため、季節や気象条件によって値が大きく変化するので、継続的な計測が求められる(通常、湖などのデータとして示されるのは年平均)。また、計測には円盤を沈める必要があるため、ある程度の水深が必要になる。
[編集] 関係する他の指標
水の清濁に関連する水質指標としては、透視度(透明度と混同されやすい。主に河川や排水などの計測に利用される。また、スキューバダイビングにおいては水中で底面に対して水平方向に見ることの出来る距離を透視度と呼ぶ。)や、濁度(逆に濁りの度合いを示す)などがある。
[編集] 生物との関係
透明度が低いことは、水中に到達する太陽光が少ないことを意味する。そのため、透明度は、例えば水草(沈水性植物)や海藻などの水中で光合成を行う生物と密接な関係にある。