近藤洋介 (俳優)
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近藤 洋介(こんどう ようすけ、昭和8年(1933年)8月8日- )は、日本の俳優、声優。樺太(サハリン)出身。
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[編集] 来歴・人物
終戦で樺太から引き揚げ、東京に移る。東京都立戸山高等学校を中退し昭和29年(1954年)俳優座養成所第6期生となる。昭和32年(1957年)俳優座養成所を卒業し、翌昭和33年(1958年)NHK「事件記者」に出演。以後、テレビを中心に、映画、舞台で活躍。素朴かつ豪放な風貌で演ずる悪役、敵役はまさにいぶし銀の味わいがある。 悪役以上に輝くのが、頑固一徹に筋を通す剛直な男を演ずるときである。NHK大河ドラマおんな太閤記では、柴田勝家役で信長死後、秀吉の簒奪を憤る一方でお市の方に対して深い情愛を示す実直な武将像を、獅子の時代の苅谷巳代治役では、加藤剛演ずる弟と立場を違え、西南戦争の戦場で合い間見えながら凶弾に倒れる士族像をそれぞれ演じた。 また、錆びた低音の声を生かし声優も行い、アニメ「家なき子」では、主人公レミを厳しくも暖かく慈しむ「お師匠さん」ビタリス役が印象深い。 外画の吹き替えもしており、中でもウィリアム・ホールデンは持ち役である。 80年代のテレ朝で放送されたショーン・コネリー作品も多く担当していたりする。 夫人は女優の山本嘉子。
[編集] 出演作品
[編集] テレビ
- 事件記者
- 水戸黄門(TBS)
- 暴れん坊将軍IIIシリーズ(北町同心小幡三之助、浪人猪熊四郎兵衛)
- 暗闇仕留人
- 江戸の旋風
- 横溝正史シリーズⅡ 黒猫亭事件(1978年、毎日放送)
- 獅子の時代(1980年、NHK大河ドラマ、苅谷巳代治)
- おんな太閤記(1981年、NHK大河ドラマ、柴田勝家)
[編集] 舞台
[編集] アニメ
[編集] 吹き替え
ウィリアム・ホールデン吹き替え作品
- ワイルド・バンチ
- 慕情
- タワーリング・インフェルノ(フジ版、日テレ版)
- 麗しのサブリナ(DVD版)
- 騎兵隊
- ピクニック
- 戦場にかける橋テレビ版
- 第十七捕虜収容所
- オーメン2/ダミアン
- 世界崩壊の序曲
ショーン・コネリー吹き替え作品
- オリエント急行殺人事件
- ロビンとマリアン
- 風とライオン(テレビ朝日「日曜洋画劇場」)
その他
- 風と共に去りぬ(クラーク・ゲーブル)
TV海外ドラマ
- セイント(ロジャー・ムーア)